本書は、D&Dを代表する悪役の一つであるデーモンと、彼等の本拠地無限の階層をなすアビスに関するサプリメントです。
データ面、そして記述面の双方からデーモンとアビスを詳細に解説しているのが特長で、DMはこのサプリメントを導入することで、低レベルから高レベルまでの魅力的な敵と舞台を活用できるでしょう。
データ面では、再収録も含めた雑魚のメインからデーモンの処刑人モリデウスまでの16種類のデーモン、14柱のデーモン・ロード(アスペクトとエピック用の指針)、各種のデーモン関係の特技、呪文、アイテム、組織、そして冒険の舞台となる15の階層が示され、記述面では、デーモンの生態、悪漢、操り手などといった5つのデーモンの役割とその類型事の行動指針と戦術、アビスの歴史、デーモンの種類ごとの解説、そしてアビスの諸階層の解説、名所、デーモン・ロードの経歴と目的、同盟や敵対関係が述べられています。
特に、デーモン・ロードは善の勢力やデヴィルと争うだけでなく、デーモン・ロード同士や身内にも争いや遺恨を抱えており、それらはより踏み込んだ冒険のネタと世界の彩りを加えてくれるでしょう。悪をより魅力的に演出するために有用なばかりでなく読み物としても魅力的なサプリメントです。