それまでの”魔法少女もの”という概念を逆手に取った作品(……と言っても自分はあんま見たことがなかったんだけど)。
ある種ハードボイルド(”感情に左右されない冷徹な視点”という意味)と形容したくなるようなストーリーで、「希望を抱くことの意味」を問いかける。
この1、2話はまだ普通の魔法少女ものの体裁をとってはいるが、最終話まで見終わった後に見返してみると、これらのエピソードもまた違って見える。
すでにこの後の展開への伏線が周到に張られているのだ。細かい演出、主題歌に込められたメッセージ……見返す度につくづく見事な作品だと思う。
人と人との関わりや、その上で発生してくる運命の複雑化、希望と絶望の逆説的な関係……
映画でいえば「ダークナイト」や、「バタフライ・エフェクト」といった作品を思い出させる。とにかく脚本が見事だと思う。
その秀逸な脚本も、全ては普遍的なテーマの上に成り立っている。
良かれと思ってやったことが裏目にでたり、自分の願いが果たせなかったりといったことは、人間なら誰しも経験することだろう。
そうなった場合、大抵の人はその決断をした過去の自分を否定したり、力の及ばなかった自分を責めたりする。
しかし「その人のために」と思ってやったなら、自分で悩み抜いて「正しい」と思ったことをやったのなら、
その思いを、そして自分自身を否定する必要なんかあるんだろうか。
つまるところ、それがこの作品のテーマなんだと思う。「祈る気持ちや、願いを否定しない」ということが。
※5/28追記
特典でついてるドラマCDも結構いい。
本編10話を補完する内容となっているが、番外編なので本編と違いほのぼのとしたストーリー……かと思いきや、締めくくりはやっぱシリアス。
この後の展開を考えると、なんか泣ける。