継ぎ目を感じさせることなく、自然に視点を移しながら展開していくこの物語は、『Lord of the Flies』(邦題『蝿の王』)と同種の作品だ。著者は、子どもというものを十分に理解したうえで、子どもが傷つけあい、助けあう姿を描く。そして、物語の本筋に、知らないと書けない学校生活の様子を織り込んでいく。すさんだ生活をしているナンが、人気のある女の子たちをうんざりしたように観察している場面を見てみよう。
「授業中ナンは気がついた。テレサとその仲間たちはまた何かに夢中になっている。いやな予感がする。新しいことを始めると、あの子たちはいつも異常なくらいうるさくなるのだ…。今回の流行は白い編み物。汚れないようにタオルにくるまなくてはいけないような、白くてきれいでふわふわした毛糸。教室じゅうが“裏編みを2目、表編みをひと目、次は2回編み棒にからませて…”とぶつぶついう声に包まれる」
『Witch Week』は文句なしにおもしろい。しかも、仲間はずれはやめよう、などといった「道徳的」メッセージを子どもたちに押しつけることはない。 --このテキストは、 マスマーケット 版に関連付けられています。
登録情報
|
それに、何と言っても「魔法使いはだれだ?」という謎解きがおもしろい。
4作のうち、まずはこれから読んでほしい。
とにかくキャラクターが曲者ぞろいで面白い!ダイアナ・ウィン・ジョーンズ女史の書く児童文学に欠かせないエッセンスが、この作品にもたくさん盛り込まれています。後半からラストへのハイスピードの下りは、思わず一気に読みきってしまうほど。作品の中に散りばめられたピースがどんどんと組み上げられていく感覚は、本を読むことの本当の面白さを実感させてくれます。この作品、ラストで「やられた!」と思うこと間違い無しです。学園ものやファンタジーがお好きな方ならば、きっと楽しんでいただけると思います。
|
この商品のクチコミ一覧
関連トピック一覧のアクティブなトピック
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|