三池さんの本は初買いだったのですが、大当たりでした。
良いお話ばかりで、本当に実力のある作家さんという感じです。
タイトル作品『魔法使いの恋』は大学生同士のお話。
西崎(攻め)は一目ぼれした荒谷(受け)と付き合っている。
人との別れが怖く、付き合う事が嫌いだと言う荒谷。そんな彼が誕生日に欲しいと言った物とは…?
一見クールな荒谷が、無自覚な天然を発揮して西崎に物凄い愛の告白をかましてくれます。
好きっ!とか愛してる!!とか、直接的な言葉を使わない告白はとても素敵でした。
二話構成になっているので次のお話とも続いているのですが…西崎がかっこよすぎ(笑
素直な気持ちを言葉にできる男っていいなぁ!!
また、同じ収録作の『キミのすべて』シリーズも本っ当に素晴らしいです!
真面目中学生×ちょっと不良っぽい高校生で、しかも初めは受けが攻めより17センチも小さいという設定。
正直に言って、今まで避けてきたタイプのカップリングでした…
でも、これに限ってはアリです!!! (ちなみにショタ系ではありませんでした。)
バスで見ているうちに好きになってしまいました…と告白から始まる二人の関係。
好青年ならぬ好少年草次(攻め)が、キラキラした目で感情を真っ直ぐにぶつけて来てくれます。
その気持ちを受けて奈津巳(受け)が色々な意味で変わって、ずいぶんと大人になっていくのも全体を通しての見所。
駆け引きや洒落た台詞とは無縁の、純粋な好意が胸に響く作品でした。
恋をすると人は変わる…
この言葉を飾らない空気で、けれども鮮やかに見せてくれる本だと思います。
どなたにもオススメできる一冊です。