『魔法使いの娘』もついに四巻めに突入。
一話一話語られるオカルトネタのほうは、やはり新鮮さに欠ける。
どこかで読んだような、中には他作者のあの作品にこんなオチがあったなと
思ってしまうところは否めない。たぶん、一話ずつの話だけが主軸であれば
すでに私はこの本を買わなくなっていたと思う。
父親と無畏の間で時々交わされる過去の因縁がどういうものだったのか、
そこにどんな謎があるのか、初音の両親はそこにどう関わってくるのか
その辺の謎が知りたくて、ついつい買ってしまう。じらされてるなあ…。
那州さんの作品のよさの一つとして、キャラクター作りのうまさがあると思う。
これは既刊本の「ここはグリーンウッド」にも見られた特色で、
ストーリーを進行させたり、主人公の脇役として添えられるようなキャラクター作りではなく
作品で語られる物語のほかにも、登場人物それぞれに人生があり、
その場所では彼らが彼らなりの人生を送っているのだという感慨を漂わせる妙がある。
四巻ではおでこの広い朋絵ちゃん個人のストーリーが13話の最後やおまけまんがに
うかがえて、あんなやつらの周りで普通の人として過ごしている彼女が
たまらなくかわいく思えた。がんばれ朋絵。君に幸あれ。