いままであいまいだった父親の仕事の話やら、自分と父親との関係とか、
そういうある意味ダークサイドな部分に足を踏み入れてしまったカンジの3巻。
とにかく主人公の初音が、「家では何もできない父親」の帰ってくる家を、
いつもいつもものすごくがんばって維持管理している姿には頭が下がります
(毎回掃除してるんですよねー、この子)。
陰陽師であるゆえに、普通の生活も普通の感覚も、普通の人間の対処方法もまったくしらずに大人になった父親を、人間として再教育してるような初音ですが、父親の友人が現れたあたりから、話は俄然キナ臭く。
しかしそんな状態でも、彼女は家を掃除し、毎日スーパーに買い出しに行き、ご飯を作って近所付き合いをするのです(笑)。不屈だなぁ。
この作家さんのいいところは、どんな話を書いてもそれが「地に足つけている」という生活臭があることですね。そこが現実離れしすぎない、絶妙な距離感を持っていると思います。
どうやら先を語る準備が出来たようなので、次もいよいよ楽しみになってきたところであります。