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魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)
 
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魔法ファンタジーの世界 (岩波新書) [新書]

脇 明子
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「指輪物語」「ゲド戦記」「ナルニア国ものがたり」。子どもたちを、そして今や大人たちをも惹きつけてやまない、魔法ファンタジーの不思議な魅力の秘密を解きほぐしていく。伝承の世界にその系譜を探り、細部のリアリティにその力を見出し、さらにそこには危険な罠すらひそんでいることも明らかにする、本格的な案内の書。

内容(「MARC」データベースより)

「指輪物語」「ゲド戦記」「ナルニア国ものがたり」。子どもたちを、そして今や大人たちをも惹きつけてやまない、魔法ファンタジーの不思議な魅力の秘密、さらにそこにひそむ危険な罠をも解き明かす、本格的な案内の書。

登録情報

  • 新書: 210ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/5/19)
  • ISBN-10: 4004310202
  • ISBN-13: 978-4004310204
  • 発売日: 2006/5/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 426,624位 (本のベストセラーを見る)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
ファンタジー、伝承文学などの児童文学について書かれています。地域的にはブリテン、アイルランド、デンマーク、北欧などで人種的にはケルト、ゲルマン、アングロサクソンの物語が採り上げられています。著者は児童文学者のためか論文を読んでいるような感じになります。また、子供の頃から多くの本を読んでそれがキチンと頭に入っている人の文章ですのでそうでない人が読むと一寸つらい。きっとハリー・ポッターは評価していないと思います。概要は以下のとおりです。

○昨今のファンタジーにはグロテスク、暴力的、冷たいもの、こらしめ、復讐の要素が強くなっていてこれは良くない。また、ビジュアルなもので目から次々と頭に強制的に入ってくるようなものは想像力を育てない。

○読者をいつも正義の味方の視点に置き続けると、悪の側にいるものに対してどんなに厳しくしても構わないと思うようになり、物事の見方や罪刑のバランスがとれなくなる。

○子供の成長を促す「ためになる本」が大切で、面白みの中心が劇的で刺激的なところにあるものは要注意。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 本書にはたくさんの児童文学、とりわけ「魔法ファンタジー」が取り上げられていますが、私にははっきり言ってもの足りなかった。確かに筆者の児童文学への思い入れには、私も児童文学好きとして賛同できますが、多くの作品を扱っているため、一つ一つの各観点からの考察では結局何が言いたいのかわからず終いでした。

 名作と言われた児童文学が映像化されることで、子どもの想像力を奪っている。多くの「矛盾」を抱えた魔法があまりにも氾濫しすぎている。これらの近代における発達したメディアの問題点への指摘は的を射ているように思われますが、いかんせんまとまりがなかったことが残念です。

 また、やや筆者の主観的な意見や感想が多かったことが気になりました。児童文学、魔法ファンタジーというものの性質上、各個人が一様ではない感想を持つことは避けられませんが、それでも書籍として世に送り出すのであれば、引用、統計的データ、事実と感想の区別などをしっかりと行ってほしかったです。

 もしも本書を手に取る人が、児童文学をあまり読んだことがなく、近年の映像化の動向から手引書のようなものを探しているのであれば、本書は適しているかもしれません。「ゲド戦記」、『ナルニア国ものがたり』、『指輪物語』などいまや世の中の殆どの人が知っている作品が取り上げられている本書では、おおまかな流れがつかめるでしょう。

 

 
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
現在の「ファンタジー」ブームには小首を傾げる一人です。

ですので、著者の方がおっしゃることは、痛いほどよくわかる…つもりなのですが、ちょっと「上から見下ろした視線」が気になりました。

自分の経験で申し訳がないですが、子どもの頃、わたしは「課題図書」が大嫌いでした。単純におもしろくないからです。子どもの頃すでに『指輪物語』も『ナルニア〜』も『ゲド戦記』もあったはずなのに、出会いませんでした。これらを読んで感動したのは大人になってからです。

『ナルニア』などは「これは子どもの頃に読んでおきたかった」と悔しい思いをした作品ですが、おそらく、子ども心に「大人が『読みなさい』という本はおもしろくない」という価値判断があったのではないかと思います。子どもは子どもなりに、本を選んでいるからです。

放置しておけば子どもが「いい本」を選んで読む、という保証はどこにもありません。逆に口当たりの良いものばかり食べて、味覚が偏ってしまう恐れもあります。

しかし、自分の経験からも、「子ども」とひとくくりにしないで、「その人」には「その本」に出会う時、があるのではないかと思います。そのときに出会ったからこそわかる、その本の世界のすばらしさというものもありますし、決して、大人になったから「遅すぎた」ということがないのが、本物のファンタジーだと思います。

モーツァルトではだめでも、一曲で消えていくポピュラーミュージックの歌詞のひとことに救われて乗り越えられることがあるように、揺るぎない評価の作品だけが、いつも必ず万人を豊かにするということもないのではないでしょうか。

誤解がないよう申し添えますが、わたしは『指輪物語』も『ナルニア』も『ゲド』も、大ファンです。
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