漫画で読める実用書ということで、実際漫画なので大変読みやすいです。
ただ著者はまったく絵が描けない人で、この漫画は「コミPo!」というソフトウェアを使って描かれています。ですから「漫画としてのクオリティ」を求めると残念な思いをします。あくまで「文字ばっかりよりは読みやすいでしょ」という本です。
確かに「労働法とは」はわかりやすいです。でもそれだけです。本書ではいろいろな労働問題を扱っていてそれがストーリー仕立てになっているのですが、たとえば「有給休暇をとったらボーナスが下がった」という事例に対して、主人公の女子高生は、社労士をしている姉に「有休をとるのは労働者の権利」という話を聞いた後「マジカル〇〇〜!」と魔法(!)を使います。後日くだんの上司はボーナスを上げてくれました、というオチ。すべてがこうです。確かに法律がどうなってるのかはわかった、でもその不当である現実に、どう具体策をとれば解決できるのか、が示されません。どこに申し立ててれば良いのか、どのような段取りを踏めば良いのか、が知りたかったんですけど。そこまで求めるとこのボリュームではおさまらないのでしょうかね。個人的にちょっと期待外れだったので☆2つです。
他の事例は「高校生だからと最低賃金より低い賃金で働かされてる」「酔って警察のお世話になったら懲戒解雇」「過労死しそうなくらい働かされてる」「採用内定を取り消された」「試用期間満了で本採用無しと言われた」合計6事例です。全部魔法で解決します。
ちなみに商品説明にある
>「え? 風邪ひいたんで休む」ってちゃんと会社に連絡したのに無断欠勤にされた? なんで?
>……そんな疑問に楽しく答える
これの回答ですが、「風邪ひいたんで休む」だと労働者側が休むことを決定してしまってるから無断欠勤とされても仕方ない。そこで「風邪をひいたので休んで良いですか」と管理側に判断をあおげば無断欠勤にはならないのだそうです。