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本屋に行き、母とは別の書棚を拝見していたところへ、母が『魔法があるなら』を手に取り、こんなのおもしろそう、と言って買ってくれたものです。わたしも帯などを見て、賛成しました。でも、『魔法があるなら』の前半を読むと、ファンタジーではなかった、とドキドキしながら思ったのです。ファンタジーではなかった。でも、ファンタジーとは別の分野での楽しさでした。
主人公もわたしとちょっと似通ったところがあって、共感もできました。そして、主人公の母親。心でジプシーが跳ね踊るお母さん。まだものを深く考えない妹。自分の家族を置いて行ってしまったお父さん。こんな自分勝手な家族を愛し、見捨てられない素敵な主人公。
『魔法があるなら』はありえそうで無利かな、と思う話。こんな大きなデパートで暮らすなんて! -食事は?トイレは?お風呂は?寝場所は?一日の時間をつぶすのは?いつも決まって来る警備員は?掃除屋は?何から何まで不便極まりない!危険すぎる!- そう思っていた主人公も、最高にステキなデパートで暮らすうちに、ここはどんな家よりも便利で、毎日がスリルに満ちてる- と、考え方が変わっていました(笑)。
世界で一番ステキなデパートで暮らす - それは犯罪行為ではなくて、人のためになり、心から喜ばれた...。もちろん、"暮らす"ことが直接人のためになったわけではないけれど。そんなひとつの結末も魅力的でした。
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