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49 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
荒木飛呂彦的物語展開方法,
By nttn (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 魔少年ビーティー (集英社文庫―コミック版) (文庫)
普通、荒木飛呂彦の漫画といえば「ジョジョの奇妙な冒険(以下、ジョジョ)」が念頭に上がるだろう。ジョジョのテーマは荒木飛呂彦曰く「生命賛歌」だそうだ。その土台となったのは「バオー来訪者」にある。バオー来訪者は確かに、生命の歌だ。 だが荒木飛呂彦のストーリー展開は、多分に「謎解き」的な展開が多い。「ジョジョ」は登場人物たちが相手の裏をかいて攻め行く戦術が多い。少年漫画誌における「努力して強くなったこと、そして親友が助けてくれるから勝利する」だけで終わらない。どのように相手を罠にはめるのかが、荒木飛呂彦の展開作成ポイントだ。 その展開作成が顕著に現れるのが、デヴュー作である本書「魔少年ビーティー」だ。 荒木飛呂彦曰く「シャーロック・ホームズ!へのオマージュ的な作品」。 言われてみれば、主人公はワトソン役のように主役である「ビーティー」の活躍に付き添い、それを語るような展開になっている。 全六本の短編が入っているが、どれもが知略戦。相手の裏をかくこと、知恵の勝負によって相手から勝利を得ること。実にミステリ的な展開である。 次作「バオー」になると、主人公は無理やり超能力を植え付けられた少年。その超人的な能力を持って悪組織と闘うといった少年漫画の王道を行くような物語になる。知略戦はほぼ失われ、「生命賛歌」的な物語となる。 だがこの次の長編「ジョジョ」になると、「バオー」の生命賛歌と「ビーティー」の知略戦が融合する。物語の面白さに目を奪われがちだが、ジョジョは全体的に知略戦がメインとなっていァ?。 本書「ビーティー」は超能力のない人間同士でどのように相手を罠にはめるかの展開を十分に楽しませてくれる。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
B・Tというイニシャルの謎,
By
レビュー対象商品: 魔少年ビーティー (集英社文庫―コミック版) (文庫)
B・Tという日本人の名前としては不自然なイニシャルを持つ少年ビーティ(本名ではなくイニシャル)の物語です。これはビーティの友人康一がホームズにおけるワトソンのような立ち位置で色々なエピソードを語ります。 (ちょうど作者も少年時代ホームズを読み込んだというので影響を受けたのでしょう) 特に腕力や不思議な能力があるわけでもなく、あるのはそれほど現実離れはしていない 「奇術」や「観察眼」や「冷静さ」などです。 それらを駆使して小柄な少年が大男を倒したりちょっとした悪いことを行ったり、悪い計画を 食い止めたりしていきます。 今の漫画では主人公が現実離れした能力を得ている設定が多いのでたまにはこういう漫画も 面白いのではと思います。 ところでBTというイニシャルですが、これは日本人にしてはあまりに不自然です。 高木ブーでは?とか囁かれていましたが、作者との対談を行う企画で 作者がコブラなどで知られる「寺沢武一」の当時大ファンだったことが分かり、 B(uichi)T(erazawa)はそれから得ていたということが判明しました。 追記: ※これは最近読み返して気付いたのですが、何気にこの作者の最初の単行本、 バオー来訪者の巻末にも寺沢武一さんが寄稿してたりしてるんですね。 この話の裏づけまでに。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
初期にして源流,
By
レビュー対象商品: 魔少年ビーティー (少年ジャンプコミックス) (新書)
少年ビーティーは、善でも悪でもなく、ただビーティーとしての存在少年は少年の価値観に従って行動する 欲しければ他人の物でも奪うし、気に入れば仲間の為に行動する 一見 我侭で悪の印象のあるビーティーだが、 彼の中には一筋の道があり、作者の作品らしく味がある 公一はビーティーと出会い、そして様々な事件に巻き込まれていく ビーティーを恐れながらも友情を感じ、またビーティーも応える 冷静な推理とトリックを用いて道を切り開くビーティーは、 「ジョジョ」のディオをベースにジョセフを足したイメージだろうか 公一は、「ジョジョ第四部」の彼だろうか また、サスペンス色が強く、トリッキーな内容も通じていると思う 作者の この頃の作品は、バオーやゴージャス・アイリンも含めて、 もっと見たいのに終了、と如何にも某少年誌の やり方で残念 当時ではなく、今の時代に描いていたならば、もっと楽しめただろう 作者の作品が好きで、この頃を知らない方には お勧めします
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