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何度も何度も読み返したので、私の所有しているこの本はボロボロになってしまいました。
何故、そんなに夢中になれたのか。
ファンタジィでありながら妙にリアルなのです。
もちろん、外国での生活(特にお城での生活)なんて知りません。
でも情景が目に浮かび、まるでその物語に迷い込んでしまったのかと思うほど臨場感がありました。
魔法を使う場面も多数出てきますが、やはりリアルなんです。
魔法使いが本当にいるのでは?
そんな錯覚に陥ってしまいそうでした。
この本を最初に読んでから、かなりの年月が経ちますが、何度読んでも最初に読んだ感動は変わりません。
私が児童文学を読むきっかけにもなった本です。
そういう意味でも、この本は私にとって特別な本です。
さて、本作。時系列的には『クリストファーの魔法の旅』の続編にあたる。『クリストファーの魔法の旅』を読む前に読んだときには、やや説明的な部分が多いのに、内容的に全部を説明してくれないもどかしさを感じたりもしたが、読了後に読み直してみると楽しみが倍増したようにも感じる。できれば『クリストファーの魔法の旅』を読んでから読む方が良さそう(部分的に出版順が良いように思われるところもあるけれど)。
物語的には、大魔法使いが呼び寄せた子供の能力、気持ちを測りきれずにやがてそれが大問題に繋がってしまう。大魔法使いといえども完璧でないところが「かわいらしい」。そしてこのかわいらしさをより感じるのには『クリストファーの魔法の旅』が必須。
クレストマンシーシリーズを読むたびに言っているけれど、魔法のない世界と魔法のある世界のパラレルワールドというアイデアはなかなか面白い。そしてこのパラレルワールドが生み出す大魔法使いというアイデアにはなかなか説得力がある。
児童文学として、水準以上の楽しみを感じさせてくれる作品だ。
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