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魔女狩り (岩波新書)
 
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魔女狩り (岩波新書) [新書]

森島 恒雄
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

西欧キリスト教国を「魔女狩り」が荒れ狂ったのは、ルネサンスの華ひらく十五‐十七世紀のことであった。密告、拷問、強いられた自白、まことしやかな証拠、残酷な処刑。しかもこれを煽り立てたのが法皇・国王・貴族および大学者・文化人であった。狂信と政治が結びついたときに現出する世にも恐ろしい光景をここに見る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森島 恒雄
1903‐87年。専攻、科学思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 207ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1970/6/20)
  • ISBN-10: 4004130204
  • ISBN-13: 978-4004130208
  • 発売日: 1970/6/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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 この罪なき多くの老若男女が「神の名」(もはや、完全にイエスの精神とはかけ離れているが・・・)において、何十万、あるいは何百万と惨殺、焚殺されていった事実は、私達日本人から見れば到底理解できない所業である。勿論、日本の歴史においても宗教上の対立による争いや内乱はあった。しかし、この様に何百年間に亘って継続的に組織的に公開しながら殺人を行うという異常事態は、世界のどこにもない。
 ・・・著者はこの「魔女狩り」=」魔女裁判」の淵源となったのは、12世紀の南フランス地方で起こった「アルビ派の革新運動」のローマ教会の腐敗・堕落振りに対する抵抗運動に見出す事が出来ると論じている。・・・彼らアルビ派はローマ教会の形骸化したあらゆる儀式典礼を否定した。神の神性は教会堂の中でのみ感得できるのではなく、酒場であろうと馬屋の中であろうと個々人が真摯に祈りを捧げるのであれば、感得出来ると主張した。そして、教会を維持する為の税金を納めることを拒否したのである。・・・この金銭的な損失が特にカトリック側は許せなかったのであろう。ローマ法王は遂に「アルビ十字軍」を組織して、武力鎮圧に乗り出すのである。そして、20年の長きに亘り南フランスの国土と人民は破壊され、この事件が後に「異端審問制」を生み、さらに「魔女裁判」を生み出していったという。
 痛ましい事だが、この魔女狩りの犠牲となった罪無き者達の中にも、「金持ちである」というただそれだけの理由で虚偽の告発をされ、悲惨な拷問を受け、苦しみのあまりにでたらめの「自白」を行い、絞殺されて大衆の前で死体を焼かれるという・・・さらにその本人が所有していた財産は「裁判費用」という名目で全て教会と裁判官達に没収されるという理不尽極まりない運命が待ち受けていたという。
 当時のある神父のこんな言葉が本書内にあった。「残忍な屠殺によって罪無き人々の命が奪われ、新しい錬金術が血から金銀を造る・・・」

 
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中世キリスト教国の異端審問の歴史における「魔女裁判」について記述されている。「世界国家」統轄のために作った異端審問制度により、いつしか魔女は異端者であるものとされ、「魔女裁判」にて残虐な拷問・処刑を執行されるまでになった。衝撃的だったのは、「ヒューマニズムと実証主義のルネッサンス時代は、一方では残虐と迷信の時代であった」との記述である。ルネッサンス時代は近代科学の始まりであり、多くの著名な科学者がいるが、彼らまでもが「魔女裁判」肯定派であったとは信じがたいことであった。また、1)知識はその所有者次第で最高の悪徳となる、2)狂信と政治が結びついたときの恐ろしさを認識すべし、3)科学の敵は宗教でなく神学的ドグマである を歴史的教訓として理解できたことはよかったと思う。
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 西洋の中世暗黒時代の魔女狩りについて、私達はその名や不条理さは聞くがどのようなことが行われていたのかということに関してはほとんど無知なのではないだろうか。 私はこの本の中でその魔女狩りというものについて、その内情をある程度把握することが出来た。つまり、この本により漠然とした魔女狩りという言葉に現実味を感じたのである。この本は、是非とも読んでもらいたい。そして、魔女裁判の論理やその背景や事情を知ってもらいたい。すると現実にはこんな事起こるわけない、とか思えなくなってしまう。そう、現実にも似たような論理や事情は存在するのである。
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歴史の暗部をえぐり出している
歴史には関心の薄い私ですが、それでも中世のどろどろした世界には妙に興味があって、色々と探し回って本書を発見しました。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/30 投稿者: トトロもしくはジャバザハット
素人にはエログロのキモい世界でした。
中世ヨーロッパにおけるキリスト教を軸に、

異端審問制から魔女狩りへの流れを説明した本。... 続きを読む
投稿日: 2005/12/19 投稿者: 布巾
あれこれってどこかで同じ事が最近も
発売から30年以上を経過しても色褪せない名著、この方面の古典中の古典、経過時間を考慮すれば本書以上の研究は成されているのだろうとおもいたいところだが、普通の読書家... 続きを読む
投稿日: 2005/7/1 投稿者: emir1969
歴史や宗教の暗面
先日亡くなったローマ法王が在命中に、過去に教会が犯した数々の過ちを謝罪した。その中で「教会の大罪のひとつ」としてあげていたのが、中世に行われた魔女狩りである。続きを読む
投稿日: 2005/4/11 投稿者: Tochitli
単純な集団ヒステリーではなかった
魔女は、逮捕されてから処刑され、その後の係官が催す慰労会までを含めた魔女裁判に関わる全ての費用を自弁することになっていて、聖職者同士が魔女の財産没収権をめぐり、醜... 続きを読む
投稿日: 2005/2/13 投稿者: 江口哲学
非常に優れた本
構成並びに文体、そして何故どうしてその時代に、これほどの狂信的な状況が醸し出され熱狂の渦が拡大していったか、大変理解しやすい非常な労作であると思う。... 続きを読む
投稿日: 2004/9/22 投稿者: rituko2
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