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魔女狩りの社会史―ヨーロッパの内なる悪霊 (岩波モダンクラシックス)
 
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魔女狩りの社会史―ヨーロッパの内なる悪霊 (岩波モダンクラシックス) [単行本]

ノーマン・コーン , Norman Rufus Colin Cohn , 山本 通
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 4,200 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大きな社会のただ中のどこかに,反社会的な嫌悪すべき習慣にふけっている秘められた小さな社会がある-この最初の妄想が,やがてヨーロッパで大規模な魔女狩りへとつながっていく歴史を追跡した本書は,異端分子の捏造と排除の社会力学を克明に描き出す.今世紀の大量殺戮メカニズムもまた,これと無縁ではありえない.

内容(「MARC」データベースより)

反社会的で嫌悪すべき習慣にふけっている秘められた社会が存在する。この最初の妄想が、ヨーロッパで大規模な魔女狩りへとつながっていく。魔女狩りの歴史を追跡し、異端分子の捏造と排除の社会力学を描く。83年刊の再刊。

登録情報

  • 単行本: 410ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1999/9/7)
  • ISBN-10: 4000264109
  • ISBN-13: 978-4000264105
  • 発売日: 1999/9/7
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 478,012位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
ヨーロッパ中世の魔女狩りの起源を、紀元前からの歴史を丁寧に調べてまとめた社会史である。

 著名な歴史学者(たとえばミシュレ)の多くが魔女狩りは完全なでっちあげではなく、なんらか農民、商人、騎士、修道士達が当時の権威者(国王、教皇)に抵抗する活動の中に魔女裁判で自白された通りではないにしても、似たような秘密の集会があったと主張している。著者は紀元前からの文書、初期キリスト教徒の受けた弾圧とその理由、キリスト教の異端審問等を丁寧に豊富な歴史資料で分析し魔女の集会が完全なでっちあげであったことを論証している。これを読むと、薬で病気を治す人たちが、その不思議な力を魔法と思われ魔女とされたという説が、単なる伝承に基づいた俗説にすぎないことが分かる。

 キリスト教の登場前にすでに秘密の集会の記述があり、初期のキリスト教徒が近親相姦、赤子殺し、動物(ロバ)崇拝、不道徳な好意を特徴とした夜中の秘密集会といった中世の魔女狩りでおなじみのことで弾圧された。12世紀には清貧をかかげ教皇を非難したワルド派が異端とされ、異端審問会ではやはり前記のような集会を拷問により自白させられた。また、14世紀初めにはフランスのフィリップ美王がテンプル騎士団に異端の罪を着せ、その領地、財産、権力を奪いとったが、この場合も前記のような秘密の集会が自白させられた。
 歴史は厳密に解釈すべきで、もっともらしい筋書きにあっているものを良しとすべきでないとの教訓を得た。

 「魔女の判別法に魔女の疑いを掛けられた者を縛りあげ川に放り込む方法がある。溺れて死ねば疑いが晴れ、浮き上がり死なないならば魔女とされ火あぶりになる」というのを何かの本で読んだ。理不尽性の典型として忘れられない。

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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書は、姉妹編と著者の称している『千年王国の追求』と一対をなす論考である。著者の着眼点などは、小生のレヴュー『千年王国の追求』を参照して頂きたい。

 これは(1)魔女狩りと、それに類似した運動についての社会心性史(2)魔女というラベルを貼られた人々についての特徴の分類、そして更に、この歴史運動を考察するには非常に重大な(3)基礎文献の論駁、以上3つの柱から成っている。どの論考も肯定・否定するに足る豊富な引用を基に進められている。

 まかり間違っても、「魔女」という語感にまとわりつくノスタルジアやオカルティズムとは無縁のものであり、そういったロマンティシズムとは対極の、現代にも通ずる“ダイナミクスの解析”を志した方針に貫かれている。

 優れた質の内容であるのでお勧めしたい。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaizen #1殿堂
形式:単行本
魔女狩りを取り巻く歴史的な考察。
魔女を取り巻く歴史的な考察ではないので、魔女そのものに興味がある人には向かないかもしれない。

本書を読んでも、鍵となる概念について、十分は理解できていない。
例えば、いけにえの習慣は、ユダヤ教の成立した地域を含め、広範囲に存在していたのだろうか。

ユダヤ教、キリスト教が、そもそも異教だったころから、
キリスト教以外が異教になったころまで、
長い変化の歴史の中で、「魔女」が果たした役割が、分かりにくい。

ある時点以降の魔女狩りへの傾向が、なぜ起きたのか。なぜ魔女と共存できなかったのか。
マレフィキアが鍵だろうか。
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