ふと表紙の絵に目がとまり、中を開くと、豊富な薬草の絵の他、魔女の図版に魅せられて、大変興味深く読みました。ほうきで空飛ぶイメージが強い魔女ですが、魔女=薬草と言ってもよく、当時の魔女の姿が浮かび上がる、とても良い切り口となっています。
異教徒と言いがかりを受けた人が魔女として迫害を受けたという単純な知識を超えて、古い資料から、麻薬性のあるものや、毒性のあるもの、その他もろもろを材料に、幻覚剤や媚薬などの薬が考察されており、その効き目は不明ですが、実際に力を持った魔女の姿が現実味を帯びてイメージされてきます。
薬草がメインですが、話が薬草から離れて、魔女の歴史や文化的な背景にも触れられ、過不足無く、魔女のことについて知ることができる良書だと思います。
ただし、薬草の植物に関する知識以外は、実際の生活で役立つ薬のレシピは、載っていないと思います。たぶん。