「この学園では何をするのも自由だ。ただし生徒会長には逆らうな!」
あらゆる生徒を受け入れる無法地帯、帝都世紀末学園に唯一存在する、暗黙の不文律にある生徒会長こそが、おとぎ話の魔女めいた尖り帽子に漆黒のマント、黒猫のぬいぐるみを抱いて、安全靴を履いた『魔女』剣シロオ。
彼女は健やかなる学園生活を目指して日々精力的に活動するのですが、その主な手段が帝都世紀末学園の半端でない問題児たちを叩きのめして更生させるという具合で、その他の設定を含めてあまりにも現実離れしているので、ヤングジャンプ系不良漫画を通り越して少年漫画のノリに近くなってます。
とにかく事件が起これば即行撃滅、相手がどれだけ強くて普通なら死んでもおかしくないような傷を負わされても「必死で我慢して」立ち上がり、「悪い子」を「反省させるため」蹴って蹴って蹴りまくる、傍目から見れば異常な正義感で行動しているように見えるシロオですが、その根底には幼馴染みでこの作品の語り手でもある恋塚ミミクロを小さい頃に生贄にして魔女になった(と思っている)以上、誰よりも強い魔女にならなければならないという罪の意識と義務感があったりします。(そのためミミクロは近くにいてもシロオに認識されません)
以上を含めて設定は結構重いですが、ストーリーの運びやバトルシーンは少年漫画ばりに軽快、痛快ですから、読んだ後は爽快感と味わい深さの両方を感じられると思います。