ジブリの最高傑作は?ひとにより、ごひいきがあるのですが、我が家のベストはこれです。みるもののこころを暖かくうるおしてくれる、至福の作品、とおもいます。
海辺の町、澄み切った空の青さ、美しい光景。空を飛ぶことや魔法への夢と憧れ。出会うひとびととの、心のふれあいの大切さ。森の芸術家ウルスラや、パン屋のおそのさんと寡黙なご主人など(けっこうこのおやじのファンはおおいんですよ)、周囲で出会うひとびとが、実にこころゆたかな、魅力的なひとたちです。
つまりこの作品には、物質やお金ではない、人生の、ほんとうのゆたかさが、たくさんつめこまれているんです。みていると、なんだかこころが、だんだんと豊かに、ひろがってゆくみたいな気分になります。
そしてなんといっても、ひたむきに、純粋に、でもときには充分にへっこみながら、努力して成長してゆくキキの姿が、ひとりの人間として鮮やかに描かれていて、とっても魅力的なのです。クライマックスの、人助けのために、気持ちを集中させてついに魔法を復活させるシーンは、涙が出てくるような感動的な名場面です。こどもといっしょにみておとなも元気をもらえますし、正直、見習いたくなります。
ユーミンのなつかしい歌が最高にこの美しく感動的なファンタジーにマッチしています。これは祝福された作品、とおもいます。明るく、さわやかで、なんだか希望がわいてくる、いつまでも、みつづけたい名作中の名作です。 感謝、感謝、の星5つ、いや、この”人生への贈り物”のような作品には、星6つを、つけてあげたい。