完全新作です。創土社ゲームブックコンテストの入選作です。
この時代に無名の新人のゲームブックを出版する、ということを応援す
る意味でも買ってみました。面白かったです。
システム的には、
1、すべての初期能力値をマックスにできない工夫がされていること。
(規定点数内で割り振るしくみになってます)
2、戦闘が単なるダイス振り判定でなく、それ自体読み進めるのが楽し
いパラグラフ仕立てになっていること。
小技を重ねて、ある程度ダメージを蓄積させると、相手の装甲を破壊し
たり等、相手の防御力が下がるパラグラフが発生するので、そこへ命中
率の低い大技を決める、という流れになり、非常に熱いです。
3、マッピングは、ほぼ不要。
基本的に、「エピソード→戦闘→エピソード→戦闘→(何度か繰り返し)
→ラスボス」という構成なので。
4、といって、一本道ではないこと。
このゲームブックの場合、ある理由で、プレイしなおすと初めて出会う
敵がいたり、前回のプレイでは最善の行動が次プレイでそうとは限らな
かったり、各場面で見えてくる背景の深みがプレイごとに違ったりと、
再読に耐える内容になってます。
5、ラスボスを倒した後のエンディングも、約20と多彩。
6、フラグ管理によって読み進めていくので、ズルしにくい。
っていうか僕自身、いまだにどうすればたどり着けるのかわからない
エンディングがあったりします。
そして舞台は、なんと21世紀日本。
今世紀だからこそ書けたと思われる内容も多く、なおかつ和風。
(石ノ森章太郎の苦悩するヒーローもの、という匂いも少しします)
最高におすすめです!