「魔人探偵脳噛ネウロ」最終23巻。
決して完璧な漫画だったとは言えないかもしれない。しかし、完璧なラストだったと思う。堂々の完結、そして1巻から続いてきたひとつの物語の堂々たる「完成」であった。
21巻で弥子が折れたとき、この漫画の最後の山はここじゃないかと思った。それ程に今までで最高の感動があった。
だがしかし、前巻での弥子とイレブンの対決。そして今巻のネウロとシックスの最終決戦からクライマックス、エピローグまで、ずっと涙ぐみっぱなし。こんなにピークが持続するものなのかというくらい、面白さが加速し続けていった。ストーリーはもちろん、毎回の見せ場や引きなどの構成も抜群。ラストも作品のテーマ総括しつつ未来へ繋がっていく、そして読者も望むような、久しく見ない素晴らしいエンディングだったと思う。
そのかわり、終わってしまった寂しさもまたとても大きい。ただ、その喪失感さえも美味しく味わえている。この余韻も素晴らしい。
しかし何と言っても忘れてはならないのが、最後の最後まで笑わせてもらったことだ。元々ギャグや小ネタが切っ掛けで入れ込むようになった自分としては、娯楽漫画としてのスタイルを最後まで崩さなかった貪欲なサービス精神にも賞賛を贈りたいと思う。本当におもしろかった。
トリッキーな探偵モノとして始まった異色の漫画は、人間の可能性を追求した超大作として幕を閉じた。と書くと少々大袈裟かもしれないが、本当にジャンプ史上に残る名作漫画だったと思う。是非一度、ご賞味あれ。