主役のホフマンを演じるドミンゴを始め、歌手の技量は凄い。オケを率いるプレートルも良し。
更には衣装や舞台も良いのです。
しかし、肝心のストーリーが個人的にはいまいちなのです。場面場面では見所もあります。
特に第3幕の後半の人と悪魔の駆け引き、と言ってもよい重唱の部分は恐ろしさ満点で、ぐいぐいと
惹き込まれました。
とは言え、これはどうなのか?という点もあるのです。
例えば、第2幕で魔法使いは何故、ホフマンの影を欲しがったのか、同じく「娼婦に誘惑なんて
される訳ない」と言いきっていたホフマンが、30秒後に何故娼婦に溺愛したのか?、極めつけは
勝手に一目ぼれ→失恋(第3幕除く)なホフマンが何故にミューズの庇護を受けたのか、庇護を受けて
どうなのか?等々、キリスト教や西洋文化を知っている人には既知な部分なのかもしれませんが
普通に鑑賞している限りでは全く説明がない(当然、暗喩も無い)ので、筋を楽しむ、ということが
出来なかったのです。
よって、その点を割り引き星3つとしております。