代官山にある著者の店に足を運んで食したことがあります。
著者は関西外国語大学卒業で関西のメキシコ料理店から独立したため、
関西でも良く知られた存在です。
手作りするトルティーヤの旨さは、冷凍・チルドを利用することの多い
他の多くあるメキシコ料理店とは比較になりません。
ただ、メキシコの気候・土壌に根付いた料理だけに、現地のように
ヘット(豚脂)を多用したりする本格的な作り方が、旨いと
感じるどうかは微妙です。
また、本書にある料理作品を、吸い込むと肺炎の危険さえある
扱いの危険な唐辛子各種を用いて作ることは困難かつ
材料費が高価につき過ぎます。
トルティーヤの材料のマサ(玉蜀黍粉)でさえ、日本では安定的に
良質なものを買い求めることができません。
当書は、レシピの参考にするのではなく、著者自身が語るように
タコス以外もある『唐辛子で出汁をとる』多様で奥深い
メキシコの調理文化を知るのに最適な専門書と申せましょう