18年前に発刊された文庫を今日まで大事に読みついできました。表紙もボロボロになって染みもついて…今回の、加筆した上での再発刊、嬉しく思っています。
巷にはいろんな音楽や情報が溢れかえっています。最近は何が流行していて、何を聴いてよいのか?自分が本当に聴きたい音楽って…?音楽好きの方々は、きっとそんな迷いをいつも持っているのではないでしょうか?
DJ以外にも多方面のメディアで大活躍している著者ですが、趣味のよい選曲、豊富な音楽知識、上手な日本語、そして英国紳士然とした品のよいキャラクタ-で…私のような音楽リスナ−には心強い存在です^^
この本はブラックミュ−ジックがポピュラ-になっていく過程、浮き沈みなど…を歴史を追う形でかかれたものです。1951年生まれの著者なのでリアルタイムに実体験してきたエピソ−ド、思い入れ(!)を交えつつ、黒人音楽の歴史を’勉強’できてしまいます。例えば、アトランティック、MOTOWNなど60〜70年代のR&B繁栄を支えたレコ−ド会社の背景、たずさわった人物など、この本のおかげで私自身も音楽の趣味の幅が拡がったような’ためになる話’がいっぱい詰まっています。
今回の加筆されて1990年以降の黒人音楽についても書かれていますが、著者の考えでは、70年代でおよそ音楽シ−ンは完成されていたのではとのこと。それほど現在の礎となる偉大な時代だったのでしょう。
当然主要なレコ−ド、音源も数多く紹介されています。これをきっかけに耳にしようと思い立った音源は数知れずです。ぜひこのブラックミュ−ジックの’宝の山’にふれてみてください。
本のタイトルは「魂のゆくえ」。著者からの今後の音楽シ−ンの健全な活性化への願いと愛情がこめられていますね^^