単なる暴露本ではありません。人を通して生きるということの罪深さを訴える書だと思います。そして、旧社会主義国の体育学校ではなく、「自由の国」アメリカのスポーツクラブを舞台にしていることに、私は驚愕を禁じえません。
ベラ・カローリーをはじめとするコーチたちだけでなく、できれば選手(というか子ども)の親たちに対してももう少し厳しい態度で臨んで欲しいと思いました。コーチと親は共謀共同正犯の関係にあるといっても過言ではないでしょう。子どもを守るべき親たちがしっかり生きていれば、このような悲劇が起こる余地はありません。
自分自身が努力して何かを勝ち取るのでなければ、それは自己実現でも何でもありません。それはどれほど年齢を重ねてもできることです。親たちにも、人に頑張らせる人生でなく、自分が頑張る人生を生きて欲しいと思います。