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魂の森を行け 3000万本の木を植えた男の物語
 
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魂の森を行け 3000万本の木を植えた男の物語 [単行本]

一志 治夫
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

横浜国立大学名誉教授で、(財)国際生態学センター研究所所長の宮脇昭さんの評伝です。現在76歳で、今も元気にブラジルのアマゾン、ボルネオ、中国、そして日本全国を周り、その土地本来の森をつくるために日々、動き回っている元気な日本人のこれまでの人生を、一志治夫さんが軽快な筆致で描く痛快ノンフィクションです。

内容(「BOOK」データベースより)

その土地には、土地本来に合った森がある。目で見、匂いを嗅ぎ、なめて、触って調べろ―確固たる理論と経験から、土地本来の森を調べ、世界中の森林を再生し続ける植物生態学者・宮脇昭。その情熱と教訓に満ちた人生を描く、痛快ノンフィクション。

内容(「MARC」データベースより)

防音効果があり、災害にも強く、神戸の震災にも生き残った照葉樹の森作りを実践する宮脇昭。確固たる理論と経験から、土地本来の森を調べ、世界中の森林を再生し続ける、その情熱と教訓に満ちた人生を描くノンフィクション。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

一志 治夫
ノンフィクション作家。1956年生まれ。早稲田大学教育学部社会科学専修中退。1994年、『狂気の左サイドバック』(小学館)で、第1回小学館ノンフィクション大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

抜粋

 朝から十数時間にわたって完全に日が落ちるまで調査を続けると、宮脇たちは次の調査地へと移って行った。

 いったん名古屋駅まで戻ると、ふたりは、行きがけに近くの農家にあずけ、炊いておいてもらった飯盒のご飯をそれぞれ受け取ってから急いで駅前に向かう。名古屋駅の周辺の焼け跡は闇市になっていて、屋台がひしめいていた。その中にある揚げ物屋で天ぷらを買い、飯盒の白米の上にのせる。それを持って駅構内に入り、今度は、そば屋にいく。そこで、「そばはいらないんですけど、つゆだけ売ってくれませんか」と言ってつゆをかけてもらうのだ。「お金は?」と訊くと、「汁だけじゃ金なんかとれねえよ」となった。その即席で最も安い天丼を手に、次の列車に飛び乗るのだ。

 ふたりは名古屋の次の目的地、島根県松江市へと向かう。もちろん、夜行列車でまた10時間近く揺られ続けるわけだ。朝5時半頃、松江に着いたふたりは、島根大学に足を運ぶ。島根大学には旧知の教授がいて、その教授宅で朝食をご馳走になったのち、調査地へと入る。再び晩まで調査を続け、夜行に乗り、今度は下関を目指す。そしてまた朝からの調査。列車の中ではもっぱら採取した雑草の整理に追われた。

 こんなふうにして、大分、宮崎、鹿児島、熊本、佐賀と九州を歩き、四国を巡り、高松から連絡船で岡山、姫路、さらに日本海側に出て舞鶴、敦賀、福井、富山、長岡、新潟、酒田、秋田、弘前、青森などを周り、青函連絡船で北海道に渡り函館、長万部、室蘭、苫小牧、浦河、帯広、池田、釧路、北見、稚内、音威子府、富良野、銭函、そして再び連絡船に乗って、今度は盛岡、花巻、仙台、郡山、宇都宮と太平洋側を帰ってくる。これを年4回、6年間にわたって続けたのだ。まるで伊能忠敬の植物版である。しかも、前述のようにこの60日間日本一周の間、宮脇たちが布団のある宿をとるのは、ほんの数日間だけなのである。

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