登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
40 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
フーコー通過者が労働や産業を見た良書,
By
レビュー対象商品: 魂の労働―ネオリベラリズムの権力論 (単行本)
書店で手にとって、3割くらい読んで買った。そそられる本である。渋谷望さんてたぶん、柔らかい頭の人なんだろうなあと思う。私は大きな郵便局に勤める一郵便局員であるがこの書をベースに郵便局分析を行ったら学術論文が一本書けそうな気がしてきた。昔、国営から今、公社へ。そして、民営化へとレールが敷かれつつある現在、まさにその現場で額に汗して労働していると日々の変化の対応に追われて全体との位置関係を確認する機会がない。本書の題名にもなっている「魂の労働」は郵便局の変化をそのまま語ってくれているようで目から鱗である。私に惹きつけすぎた感想だったが、本書は4時間もあれば一気に読める。フーコーを通過した人が労働や産業をみればかように見えるのかという気がした。ほどよい抽象度で読者の希望でいかようにも読める本である。なお、読みやすい文体だったが、ただ、カタカナの意味がいくつかわからなかった。できれば、カタカナの意味を添えるか、いっそのこと原語表記にして訳をつけてくれたらもっと親切だったのにと思う。心地よい一書である。
34 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
魂虐(たましい)の労働,
By 野火止林太郎 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 魂の労働―ネオリベラリズムの権力論 (単行本)
2003年に刊行された新刊書籍のうち、小生が読み得たもののなかでは最も刺激的かつ啓発的であった。2005年の今日、珍しくもいまだにその価値は薄れるどころか、より高まっていると言えるだろう(そういう本はいまや珍しいと言わねばなるまい)。シモーヌ・ヴェイユの『工場日記』が工業労働者の詩だとすれば、本書はサービス業労働者の詩にはなりえない散文そのものである。 たとえば世界銀行の総裁にネオコンのリーダーが就任しようとしている今日の情勢と、労働者の置かれた状況がいかにリンクするものであるか、成果主義が自己責任とセットで鼓吹され、それが当たり前の事態であると労働側からさえみなされている現状と、既得権益を守らんがためだけの放送業界における攻防を見よ。後者の明らかに齟齬をきたした現実こそ、我々の置かれた状況を反映している。また前者の一見近親性のない現象を「労働」自体の中に見る想像力は、散文的に語られねばならなかったのだ。 「ダ・カーポ」のベスト書に選ばれたとのことだが、同誌の見識の高さを証明するものであろう。 小生もその一人である、会社勤務労働者は、トートロジーを繰り返す自己実現本や一時の卑しい癒しだけをもたらす「自己啓発」本(これらは魂を虐げる本といえないか)を読む前にぜひともひもとく必要がある一冊と言えよう。
33 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
労働で奪われるのは、時間、活力、それに「魂」!?,
By
レビュー対象商品: 魂の労働―ネオリベラリズムの権力論 (単行本)
働くことはすばらしいこと。そんな意味の言葉が、アウシュビッツ収容所の門にかかっていたんだったっけ。 役に立つことはすばらしい、社会のお役に立つと「勲章」がもらたりする。 うーん。 善意で自分の身を切って働くことを推奨せざるを得ないほど、この社会には余裕がなくなっていて、問題が対策を上回る速度でふくらんでいることに気づかせてくれた。しかも、あくまでも善意であることを自らに言い聞かせ、見返りは最小で満足するように追い込まれてしまった自分自身。 悲しいなあ。これも全部、仕組みなのか、装置なのか、からくりなのか、罠なのか。 いろいろ考えさせられる1冊。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|