どの登場人物も濃い人生を辿っていらっしゃって、読んでいるだけでお腹がいっぱいになってしまいそうですが、全員の話が興味深く、捨てページ無しの本だと思います。特に、坂本さんの章は号泣しながら読んでしまいました。 あのファイトスタイルの裏で、あんな出来事を経験されていたのだったとは……。
登場する方々は、変わった職業の方も多く、肩書きだけではどんな仕事をしていのか想像すらできない方もいるのですが、職業は関係なく、その道の第一人者って、もちろんプライドもあって、それに見合う努力も死ぬほどされているのだけど、ものすごーく謙虚なんですよね。失敗は失敗とちゃんと認める勇気もあるし。読了後は、「失敗することってそんなに悪いことじゃないのかも」とすら思えました。そういう部分を引き出せたのは編者の力量なのでしょうね。文章を読んでると、会ったことも話したこともない人なのに、その人の息遣いが伝わると言うか、頭の中で声のトーンとか話すスピードまで想像できます。文章が上手な人はたくさんいますが、こういう文章が書ける人って実はなかなかいないんじゃないかなと思います。