最近のビジネス書には実利に結びつくノウハウや小手先の技術を書いたものが多いが、この本はまさにその根本となる精神を説いたものという印象を受けた。何か懐かしい、本来仕事に向きあう時にはこのような気持ちや心構えが必要なのではないか、と思わせるものがある。
著者は「あるべき論」と言っているが、それが妙に腑に落ちてしまった。この変化の激しい時代にテクニックでも目先の利益でもない、本来あるべき考え方を改めて示してもらいとても安心した。計算ではなく真正面から「あるべき論」で取り組む姿に、各界のヒーロー達も共感し集ってくるのだろうし、その輪が拡がっていくのだろう。大好きなボビー・バレンタイン監督も登場して、その人脈のつながりに思わずワクワクしてしまった。
そして著者が設立したという心拓塾にとても興味を持った。自分の子どもが小学生のときにこのような親子塾にめぐり合っていたら、行かせてみたかった。小さい頃に心の芯になるような
刺激と気づきがあればあるほど、後の人生が豊かになるだろう。わが子を振り返り、今の恵まれすぎたぬるま湯状態から抜け出せるよう、ちょっと背中を押したくなった。頭ではなく、魂を磨いていくことがこれからますます大切になっていくと思う。