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28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
おぞましく痛々しく、どこまでも悲しい,
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レビュー対象商品: 鬼葬 (CD)
個人的にはDirで最も圧倒された作品は「鬼葬」である。音だけでなく詩も含め、込められた世界があまりに濃くおぞましい。痛々しくて自然と悲しみの涙がこぼれてくる…信じられないかもしれないが、私にとっては非常に泣けるアルバムである。1曲ごとに物語がしっかりと作られているため、内容がリアルに迫ってくる。激しく重苦しい音に乗せてSM、近親相姦、一家無理心中、親殺し、人食、自慰、色情狂など、吐き気のするような醜悪な光景が次々と押し寄せてくる。聞いていると汚物にまみれ、傷だらけになっていくような感覚に陥り、疲れ果て、気分が悪くなる(でも、ある意味ではそれが快感なのだが)。そんなボロボロになった精神で聞くからこそ「Bottom of the death valley」「embryo」「undecided」「蟲」などの悲しいメロディーはあまりに痛々しく、血が出るほどに悲しく感じられるのだ。どこからともなく一昔前、昭和っぽい雰囲気が漂ってくるという点も、独特の暗さを助長していて良い。「Bottom of the death valley」はDirで一番好きな曲かもしれない。一家無理心中を感情むき出しのボーカルが歌い、叫ぶ。その音、声があまりに悲痛。最後のサビ、悲しい歌声と痛々しく激しいシャウトが重なる部分は涙なしには聞けない。 「embryo」はシングルバージョンと違ってすさまじく陰惨で卑猥で絶望的な光景を描いた詩世界に圧倒される。演奏は大人しく美しく、日本独特の湿気・暗さを非常に上手く表現している。娘が父親を殺すシーンには息のつまるような緊張感がある。最後のサビ、みごもった子供という部分では押し殺してきた吐き気・痛み・悲しみが一気に爆発し、あふれ出す絶望の涙を止めることができなくなる。 「鴉」は演奏が何とも言えない古ぼけた色、色あせたような雰囲気を出していてすごい。 「ピンクキラー」で最高潮の狂気・破壊衝動に身をゆだねた後に聞くインスト「神葬」の切ないピアノ旋律は胸に染みて痛いほど。この終わり方で最高のカタルシスが得られる。
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
Violence&Decadance&Silence.,
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レビュー対象商品: 鬼葬 (CD)
和風ロックの傑作だと思います。朔まで聴いたのですが、この時代のDir en greyが最もセンスに溢れていると思います。一曲のうちに静と動が混在する。これが暴力性と退廃性を充分に引き出しているのです。嵐の前の静けさのような不気味なイントロから始まりおどろおどろしい歌詞を乗せて引きずり、一気に爆発する。京の破壊的なシャウトが聴衆を興奮の極致に陥れてくれます。 曲の持つ景観も京都の持つアングラな陰影を色濃く出しており、この表現の方法がなんともグルーヴィー。 和製ロックと書きましたが、外国のハードロックを日本人に合うように薄味に変えたという意味では全然なく、ハードロックに和の要素を取り入れたためにより狂気を醸し出すことに成功したと言いたいのです。 オリジナリティの面からもセンスの面からもDir en greyのヴィンテージ的作品だと思います。私の好きなDirがこういった傑作を産みだしてくれたことを大変誇らしく感じます。 ただし演奏技術(歌唱力含む)と完成度はこの作品以降更もグッと成長しています。VULGARでも更に唖然とすることが出来るでしょう。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ダーク,
By りりしき (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 鬼葬 (CD)
衝撃的だったのが「Bottom of the death valley」。初めて聞いた時にサビ前のギターを聞いてゾクゾクした。歌詞云々というより、やはり曲の良さが光る印象が個人的に強いアルバム。ダークな部分が前面に押し出されていて、最近のDirが好きでまだこのアルバムを聞いていない人がいれば、ぜひおすすめしたい。
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