他のレビューにも書きましたが、BLものは書棚に残すのが少々気が引けるので、大体が携帯のコミックサイトで嗜む程度で過ごしており(これを私はテイスティングと呼んでいます)、よほど気に入った作品だけコミック本を購入しております。
その流れで行くと、本来ならコミック本を買うつもりはなかった「本多×ノマ克編」ですが、いつも利用している携帯コミックではまだ出ていなかったため、あえなくコミック本を購入しました。
ゲーム未経験なので、これがどれだけ端折られている、あるいは忠実に再現されているかは分かりませんが、まず予想を裏切らなかったのは本多のキャラです。
嫌いじゃあないんですが……本多、熱いです。見てるこっちまでメガ克の気分になりそうなヤツで、いっそ途中で「眼鏡×本多」になって一度鼻っ柱折られてくんないかな、と思ってしまいました(笑)。
一方、ノマ克は予想よりはるかに天然で、でも意外に頑固で、「かわいい」と評するノマ克派の方の気持ちも分かるような性格で、特に眼鏡をかけるかかけないかで一人葛藤する様は、カップルとして進展する話よりずっと読み応えがあり、いっそそういう話にしてしまっても良かったんじゃないかと思うほどでした。(でもそうなると、鬼畜でもなく眼鏡でもなくBLですらない……。)
ゲーム未経験者として面白かったのは、御堂さんが全く恋愛に関与してないこと。(でもさすが、「眼鏡×御堂編」に出てくる本多よりは扱いが大きかったです。) お相手によってストーリーが全く違うという、ゲームの持つパラレル感を体験できたのは、こうして別の本が出たからこそだと思います。
ただ……私の年のせいですかね。10年前なら、こういう健全(?)なお友達カップルを見て素直に「おめでとう」と讃えてあげたかもしれませんが、カップリングとしてはちょっと刺激が足りませんでした。(「本×克」派の方、ごめんなさい(^人^;)) いっそ本多とはお友達で終わって御堂さんに乗り換えるとか、三角関係とかにならないかな、とか妄想してしまったり……。となると、ゲームをやっていたら私は御堂×ノマ克を選ぶってことになるのかな?とか考えたり……。何だか逆のバージョンを見たくなるという、別の意味での強い刺激は受けました。
「眼鏡×御堂」ほど萌え立つものはありませんでしたが、ゲーム未経験で鬼畜眼鏡ワールドを知る入門編として、カップリングの紹介程度のつもりで読むにはちょうど良かったと思います。
あと少し、絵の話。
みささぎさんの作品は、表紙などを飾るカラーの絵だけ見ると昔より格段美しいのですが、モノクロの本編だけ見ると、やはり最近は絵が雑になったように見受けられます。ここ10年で絵柄も大きく変わったようですし、力を入れる部分を変えられた、とも考えられますが……。
そもそも「漫画」そのものが色んな意味で想像力をかき立てるものですから、話の流れを見る分には差し支えないのですけど、最近ではコマ割りなどのページ構成もやや単調になってきたように感じられ、多分その単調さが、携帯で1コマ1コマ見たときとさして印象は変わらないだろうと思ったため、当初「本多×ノマ克編」のコミック本を買うつもりはありませんでした。
結局今回「眼鏡×御堂編」と「本多×ノマ克編」両方のコミック本を購入しましたが、先に携帯で見ていた「眼鏡×御堂編」は予想に反し、話そのものの端折り感はあるものの、表情が移り変わる様や言葉には出ない感情の表現にまったりとスペースを割いていて、漫画作品としてとてもキレイに読めました。「本多×ノマ克編」は端折り感はあまり無かったのですが、足早に駆け抜けるようなストーリーに対して、絵柄やコマのバラつきが相まって、コミック本を見開いても読みやすいとは感じませんでした。
まあひょっとしたら、カップリングの性質(特に本多の熱さ)がそう感じさせたのかもしれませんけど。……て言うか、何だかんだ言いながら、結局読み込んでしまってたりするんですけど(笑)。
あくまでも個人の感想なので、そんなことはいちいち気にしないと言う方は、ぜひ読んで鬼畜眼鏡ワールドを堪能されてみてはいかがでしょうか。
12歳の愛くるしい克哉と、不遜で揺るぎない御堂部長に捧ぐ、星5つです。(「本×克」派の方、ほんとごめんなさい(^^;))