「鬼平」シリーズに出てくる料理を再現し、それにまつわるシーンを紹介したり、江戸時代の食事城について解説した本。ただし、完全に忠実なものではなく、鬼平が食べてそうとか、鬼平のイメージにぴったりとかいうレベルでの再現も多い。
もともとオンライン上の「文春ウェブ文庫」に連載されたもの。販促的な色合いが強く、ちょっと辟易させられる部分もある。たとえば、出典について「文春ウェブ文庫巻之四拾五「熱海みやげの宝物」(文春文庫新装版十三巻所収)」などと書かれるとちょっと…。
取り上げられているのは、青柳の小鍋仕立て、寒鱸の一塩焼きと金柑甘漬け、揚げ大根の葛餡かけ、鰯の菊花和えなど。カラー写真が実に美味しそうだ。解説も、やや不備な面は見られるが、簡潔で、蘊蓄も盛り込まれ、読んでいて楽しい。
料理の再現は四谷の割烹・万作が担当している。