ぶったまげました。
壮麗でおぞましく重たいのに馴染みやすい。 簡単に言えばそんな作品です。
歌詞世界に関して、おおよその概略はわかりますが、原作脚本参照のことです。京極夏彦や三津田信三、泉鏡花に通じるものがあります。
それらを盛り立てるのが暗がりから虎視眈々と狙うかのように的確に鳴らされる音です。
コンセプトアルバムの体を取っているため物語になってるわけですが、読み物としての面白さと音楽としての水準の高さが見事にマッチしています。
リフミュージックとしてのメタルの楽しさ、プログレッシブな音楽としての構築美、さらにはシンフォニックメタルとしての様式美も兼ね揃えています。
つまり、ギターリフもギターソロも格好良く男女混声ボーカルも唸るほど巧くベースやドラムも心地よい空間を作り出しています。
そのため、一聴して難解な展開を持つ曲であってもだれることなく聴けます。
これって簡単に言いますけど、音楽的深さと馴染みやすさを同居させたものって非常に難しいんですよね。
デスメタリックな部分やパワーメタルやスラッシュメタルを源泉とする力強さ/攻撃性は海外メタルにも引けを取りません。
なおかつ西洋メタルには逆立ちしても出せない独自の世界観や繊細さも持っています。
和独特の哀感は聴けば聴くほどに染み込んできます。
完璧な出来映えです。
陰陽座のアルバムをはじめて購入したのですが、想像以上に凄まじく、今年のベストアルバムです。 買いです。
単純明快に名盤と言える作品です。