内容紹介
鬼の絵本は数多く出ていますが、鬼の娘が登場するのはめずらしいことです。しかも、鬼の娘が初めて人を食べる「お食い初め」という設定にもドキリとさせられます。物語は、その餌食となった若者が、食われまいとあれこれ策を労する機転と、鬼とのかけ引きによって、面白おかしく進展します。ところが、ついに若者は、たくさんの鬼たちと首に綱をかけての「首引き」をする羽目に。多勢に無勢では勝負は目に見えています。若者の命危うし! さて、結末は? 狂言「首引き」を元に作られた本書は、軽快な文章と、井上洋介描く、絵巻物を思わせる伸びやかで力強い絵により、見事な絵本になりました。鬼のすごみと滑稽さ、鬼の娘の愛らしさと一瞬見せる鬼の片鱗、若者の凛とした面構えが、巧みに描き出され、物語が立体的に立ち上がってきます。
内容(「BOOK」データベースより)
鬼の娘が初めて人を食べる「お食い初め」。その餌食となった若者が、食われまいと策を労する機転とかけ引きのおかしさ。狂言から生まれた絵物語。
内容(「MARC」データベースより)
「手から食おうか、あしから食おうか、それともがぶりと、あたまから?」 鬼の娘が初めて人を食べる「お食い初め」の餌食となった若者が、食われまいと策を労します。狂言から生まれた絵物語。
著者について
文・岩城範枝(いわき のりえ)1945年、東京に生まれる。両親は神田の生まれという、三代目の江戸っ子。子どものころから、祖母や両親に連れられて、映画、歌舞伎、能、狂言などに親しんできた。コピーライター、放送作家として、テレビの仕事をしてきたが、四十代でテレビ界を離れ、以後、雑誌「母の友」や、「おおきなぽけっと」で、童話やインタビューを発表。単行本の絵本は、今回が初めてになる。絵・井上洋介(いのうえ ようすけ)1931年、東京に生まれる。1965年、第1回文藝春秋漫画賞、88年に第37回小学館絵画賞、94年に講談社段者出版文化賞絵本賞を受賞。絵本に『まがれば まがりみち』(小社刊)、『たわし』(小学館刊)、『となりは だぁれ』『ものぐさ太郎』(以上ポプラ社刊)、『おおガラス』(ビリケン出版刊)、また、月刊絵本「こどものとも年少版」(小社刊)に『あじのひらき』『ムシムシエホン』などがある。