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53 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
中国にこれだけ素晴らしい「不条理劇」があったとは,
By k-0 (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 鬼が来た! [DVD] (DVD)
中国映画、しかも日中戦下の中国僻村が舞台・・とくれば、「ああ、一方的な日本人断罪の反戦映画ね」と思ってしまうのが当然。私もそう思っていました。何だか展開が読めるようで余り乗り気もせずに観たのですが、とんでもない!いい意味で、全く予想を裏切ってくれました。これは「反戦映画」なんていうチャチなものではありません。時代背景をあの時代に置いているだけで、本質は「支配・被支配」の普遍的な問題を追求した、本格的な「不条理劇」にして「芸術作品」です。テンポも良く、また、完全に「現実の戦争」を「パロディー化」することに成功してしまっています。歴史の「換骨奪胎」を、しかも中国の監督が!偏見かも知れませんが、反日感情たけなわの中国に、これだけ冷静に物事をとらえることの出来る監督がいるとは想像だにしませんでした。そういった反省と驚き、もちろん作品の深さと面白さ全てあわせて五つ星。観て損はないですよ。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
支配的来訪者たち,
By
レビュー対象商品: 鬼が来た! [DVD] (DVD)
「私」と名乗る正体不明の男から無理やりに託された、厄介な二つの荷物。指定の引き取り期日を経ても「私」は現れず、残された荷物を巡って様々な混乱が生じてゆく。 ・・・と、これだけを書くと、いかにも不条理劇といった印象。 実際に不条理劇なのだが、舞台が二次大戦末期の中国の一農村であること、 主人公は中国人であり支配者である日本軍によって徹底的に抑圧されていることなど、 非常に具体的な特定状況下で物語が進行するため、受けるシュールさは希薄である。 主人公を含め、村民たちは「誰が主人か」わからないままに行動してゆく。 一時の支配者である日本軍人も、終戦を境に主人が変わり、行動が変わる。 作品では意図的にカラー/モノクロが使い分けられているが、これはいかにも暗示的だ。 ようするに、あの瞬間、彼はようやく自身こそを主人と自覚したのである。 微笑むのも当然であった。 背後に不敵な連合軍兵士を立たせながら主人然として振舞う中国軍の少尉。 滋味掬すべしとはこういうものだろう。 監督の日本人の演出は見事だ。 少なくともボクが見る限りでは、全く違和感がなかった。自然である。 しかし、国や民族に基づくというより、ある種普遍的な人間の振る舞いを観て取れる。 タイトルの「鬼」とは、現地では今も昔も紛れもなく日本兵(人)のことであろうが、 その点に囚われて政治的意図のみを探るのは、明らかに作品に対して不適切である。 こういう作品が出てくるのだ、13億人を「中国人」で一括りにする愚かさを痛感させられる。
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
姜文がつきつける深く重くリアルな悲喜劇,
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レビュー対象商品: 鬼が来た! [DVD] (DVD)
中国と付き合っている人は必見です。私は強い衝撃を受け眠れなくなりました。劇中の登場人物が、日中含めて現実の周囲の人にダブります。真の日中理解はありえるのか?自分なりの答えはまだ出せそうもありません。 現在中国と格闘している人(特に企業組織の中で)は、程度の差こそあれ、本質的には似たり寄ったりの状況下にいるのでは。 日本人の描き方がフェアでないとの批判がありますが、 軍隊という組織に帰属し、戦争という極限状態に置かれた花屋小三郎、酒塚猪吉ら日本人の思考が私にはよく理解できました。 興味ある方は、香川照之さんの
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