あとがきを除いて本文は199ページ。
全部が本編です。
挿絵は……どうやら、ないという状態が普通になったようですね。
はじめに折込ページでカラー表裏のイラストがあります。
表が闇主とラスで、森の中の川での光景。
裏がターラと閉じ込められた(恐らく)トーン。
時系列的には前巻でターラが紫紺の妖主の命を奪う直前、密里の持っていた黄玉が破壊された辺りからで、その時、実は裏(ラエスリールの方)では何があったかという話がほとんどです。
なので全体の8割くらいがラエスリール視点で話が進みますのでターラが苦手な方も今回は抵抗が少なく読めると思います。
翡翠から鬱金までの、闇主とラスが逃亡生活中、ターラと初めて出会った時に実は何があったのか。ターラの役割、そして雛の君につく魔性達(妖主含む)や異常な行動をとる魔性達に何があったか、ラスが眠りにつかされたのは何故かというようなことが少しずつ明らかにされています。
恐らく今回、ほとんどの読者が期待しているだろう、闇主とラスの絡みですが、前回にとてもいいところで終わっていたにもかかわらず、肩透かしを食らったような形になっています。
しかも、確かにラスは今回、闇主が自分にとってどういう存在か、はっきりと自覚しますが、その”自覚”が読者的には、期待していたものと何か微妙にズレている気がしてなりません。
一応よく読むと結局は惚気と痴話喧嘩をやってるんだなということがわかりますが、この展開で行くと、読者の期待するラブラブ状態がいつ見れるのか、むしろ本当に見れるのか、かなり不安な状態です。
ちなみに、闇主が登場するのはラスの回想の中だけです。
あまり過大な期待はしないことをお勧めします。
ターラについては…前巻までは、作者がラスと並ぶダブルヒロインだとごり押ししていたキャラだったはずなんですが、え・・・?作者にとってのヒロインってこういうもの?という扱いになっています。
結論として、前巻から話が進んでいるかと聞かれると、破妖世界で5分くらい進んだかも、というぐらいの進み具合です。
あとがきによると、現在8合目まで”恐らく”来ている状態。
しかし、後どれくらいで終わるかということは作者自身断言できないそうです。
ところで、数日前の私の記憶によると、amazonのあらすじ紹介には”紅蓮姫がラスの手に戻って、雛の君と本格的に戦闘を行う”という文章が書かれていた気がするのですが、気のせいでしょうか?
ラスは少しくらい力を抜け、そんなに突っ走るなと言われていますが、作者にはもう少し力を入れて突っ走る勢いで書いて欲しいです。
ラスがついに完全復活し、主役として戻ってきたものの、今一つ話に勢いがないのと、話が進んでいないので、星4つで。