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鬱の力 (幻冬舎新書)
 
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鬱の力 (幻冬舎新書) [新書]

五木 寛之 , 香山 リカ
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「鬱の気分」が日本を覆っている。「鬱」イコール悪と思われているが、本当にそうだろうか?「鬱」こそ人間の優しさ・内面的豊かさの証であり、治療が必要な「うつ病」とは分けて考えるべきではあるまいか。同じ問題意識を抱いた作家と精神科医が、うつ病の急増、減らない自殺、共同体の崩壊など、日本人が直面する心の問題を徹底的に語りあう。戦後六十年の「躁の時代」を経て、これから迎える一億総ウツ時代に、「鬱」を「明日へのエネルギー」に変える、新しい生き方の提案。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

五木 寛之
1932年福岡県生まれ。PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年『青春の門筑豊編』ほかで吉川英治文学賞を受賞。英文版『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年に菊池寛賞、04年に仏教伝道文化賞を受賞

香山 リカ
1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。大学在学中より雑誌等に寄稿。91年『リカちゃんコンプレックス』で単行本デビュー。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会批評、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 250ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2008/06)
  • ISBN-10: 4344980875
  • ISBN-13: 978-4344980877
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 辰己 トップ100レビュアー
形式:新書
もともと五木寛之氏は「マイナス思考」を提唱している。
世の中がすべて「プラス志向でいけ」という時代、そんなに焦る必要があるのか、
あるいは少し気が沈み込んでも、それを「悪」ととらえて急いで元気になる必要があるのか――
というわけである。

ところが、今の日本は、少し気分が落ち込むと「それはうつだよ」とか言われる。
うつが認知されたのはいいことなのかもしれないが、
「それはうつだよ」と言うことは、「だから治さなければならないよ」と言うことにもつながっている。

うつと、治療が必要なうつ病は分けて考えるべきだというのは、私も賛成だ。
香山リカ氏は、常にそのことを言い続けてきた。
ただ、ちょっと軽率なところもあり、「仕事中だけうつになる人たち」といった、
読者が間違った反応を示すような本を書く。
五木氏との対談で彼女のその「軽さ?」が出ないか心配ではあったが、
さすが五木。きっちりとコントロールしている感じである。

泣いたり悲しむことから「力」をもらうのだ――これが五木寛之の人生観でもある。
だから巷の「うつ」の多くは「軽い落ち込み」であり、それを「悪いこと」とするから
治そうと焦りかえって悪化するのだ……とも言う。

個人的には第二部の「日本社会は劣化したのか」がいちばん面白かった。
痛烈な社会批判になっているが、嫌味がない。

「うつ病を治す本」ではないかもしれないが、即効性はなくても、
気持ちの持ち方を変えて、うつを受け入れて生きることができるようになる本である。
軽症うつの人などには、ぜひ読んでほしい。

やたらと字が大きい新書でもあり、あっと言う間に読めてしまう。
評価できるのは、「うつほどいいのだ!」などと言っていないこと。
「うつというマイナスのエネルギーも、とらえ方によっては力になる」と論理的だ。
「社会」そのものも下降線で、決して元気ではない。いわば「鬱の時代」であり、
それをどう生き抜くかの指針が示されている。タイトルだけだとやや誤解しがちだが、
要は「鬱の時代を頑張らずに生きる方法」とでも言えるだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
45 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 胡蝶
形式:新書
鬱イコールよくないこと、と決めつけていな
いだろうか。

本書は、五木氏の鬱に対する独自の考え方と、
香山氏の精神医療の実態を交えた話しが興味深い。

鬱な気分とうつ病は区別して考えなければい
けない、と五木氏は言う。

会社に行きたくないとか仕事がつまらないと
いった気持ちは、生きていれば普通に起こること。

鬱な気分だから薬を飲んで治さなきゃとか病院
にすぐに駆け込まなきゃというのは違う。

五木氏は、なんでもかんでも鬱の気分を治さな
ければいけないという考え方に警笛をならす。

鬱を時代の流れとして、大きな枠組みでとらえて
いるのもおもしろい。戦後からバブル期まではず
っと「そうの時代」、今は「鬱の時代」。
鬱の時代には鬱で生きると主張する。

鬱を切り口に五木氏と香山氏は今の閉塞した時代
にも言及する。

格差社会の一番の問題は、格差ができることでは
なく、異なる人々をブロック分けして排除していく
こと。
鬱をよくないことととらえ、治さなければ排除さ
れるという風潮と通ずるものがあると思った。

鬱をどう考えるか。これからの時代、自分なりの
鬱のとらえかたというのは重要になってくるのでは
ないだろうか。
本書はそれを考えるきっかけとなる。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「鬱病」ではなく、「鬱な気分」をテーマにした対談です。

日本は右肩上がりの経済から右肩下がりの経済に向かいつつあるところだが、
人びとの意識も右肩上がり(躁)から右肩下がり(鬱)に向かっている。
(少なくとも日本では)20世紀の後半から21世紀の前半にかけて、社会全体の流れが躁から鬱へと転じてきてた。
躁の時代が戦後から50年続いたことを考えると、鬱の時代も50年は続くのではないか。
鬱の時代を生きるには「鬱の哲学」を持つ必要がある。
歴史は熱狂と閉塞を繰り返してきた。 
今は熱狂が冷めて閉塞に向かうところだから、こんな時代だからこそ、鬱の力で人間の内面を豊かにし穏やかに生きていきたい。

この五木寛之の考えかた、持論に沿って対談が進んでいく。
6月15日に発売されたばかりなので対談に登場する話題がすべて「旬」で、それもあってわくわくしながら読んだ。

なかなかのお奨め本です。
新刊で買っても値段が高いとは思わないでしょう。 お買い得ですよ。
このレビューは参考になりましたか?
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鬱病社会と鬱病となってしまった人ヘの優しく鋭い考察、実態と今後
... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: sunny
鬱病の方には全くお勧めできません。
他の方も書かれていますが、やたらにフォントが大きいのは鬱病患者に向けての配慮でしょうか?... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: おむちゃん
対談本です
対談本です。精神科など心の病について対談形式で語っています。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 2級を目指す者
2人の対談だが、話が拡散しすぎる
本書は、五木寛之氏と香山リカ氏の間の対談の形式で終始進行
する。テーマは、本書のタイトルにあるように、「鬱の力」... 続きを読む
投稿日: 2010/5/6 投稿者: ミヤコ
時代的兆候としての鬱(思想としての鬱)と、病理学的な鬱がごっちゃになっている
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投稿日: 2010/4/12 投稿者: 倒錯委員長
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この本は作家の五木寛之氏と精神科医の香山リカ氏の対談である。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/12 投稿者: Katsuya
時代は「躁」から「鬱」へ
鬱というものがマイナス面だけではなく、プラス面があることを教えてくれる内容。香山リカの精神科医としての知識、経験と五木寛之の歴史観などがうまくミックスされていてお... 続きを読む
投稿日: 2010/1/23 投稿者: 松南洋
良い対談でした
香山リカさんの本は、よく読むのですが、今回の、五木さんとの対談のような作品は初めて読みました。香山さんの、興味の幅の広さは、言うまでもないことですが、五木さんの、... 続きを読む
投稿日: 2009/10/23 投稿者: fancy
鬱の世の中を生きる知恵
五木寛之さんと香山リカさんの生々しい対談を聞く事ができました。今は鬱の時代であるから、鬱な気分になるのはあたりまえ、というのが五木さんの考えです。戦時中、戦後復興... 続きを読む
投稿日: 2009/2/27 投稿者: マサ
鬱のエネルギー。
「鬱は力。無気力な人は鬱にはならない」

五木寛之先生の言葉ほど、

うつ病患者を励まし、... 続きを読む
投稿日: 2009/1/23 投稿者: さるきち
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