『高野切』は、三人の筆者の寄合書による「古今和歌集」の写本で、
筆者別に第一種から第三種に分類されています。
中でも本書の「第一種」は巻一・九の断簡、巻二十の完本で
執筆者三人のうちでも筆頭執筆者と思われる能書の手によるものです。
”伝紀貫之”とはあるものの、正確な筆者は未詳。
墨継ぎのリズムが絶妙で、素直な筆運びをみせ、
初めて臨書に取り組む人にもお勧めの古筆です。
ただ、臨書の入り口として取り組み易いとはいうものの、
全体に漂う気品は類い希で、
いくら学んでも飽きることのない奥深いものです。
本書は仮名の勉強に必須の一冊だと思います。
個人的には『高野切』三種の中では、
この第一種を重点的に勉強するのがオススメだと思います。