高級ブランドにはそれなりのこだわりが組織体制、
人材育成、営業哲学があるのだと思っていた。し
かしこの本ではそうした背景は語られず、「こん
な凄いサービスがあった」で一つ一つの実例が終
わる。
米国女優がラルフローレンを信頼しているので
家のインテリアコーディネートを全て店にまか
せるといったetc
金持ちは凄いなぁ。
・一度しか訪れたことのない海外のブランドショップ
から豪華な箱に入ったカタログが日本に届けられた。
・日曜には来店客にシャンパンを振舞う。
お金かけられるんですね。
結局高級ブランドの接客とは限られたお金持ちを相手
にする(逆)数的余裕、金銭的余裕によって、贅沢
なサービスが可能になっているとしか感じられない。
こちらは置いてけぼり。初めて「映画」というものを
見て目の前で繰り広げられる驚愕の情景に仕組みもわ
からずただただポカンとする古き一般市民状態。
一方、著者が立て直したというブランドショップの
くだりでは、記述された改善プロセスはスタッフ一
人一人と親身に話をした。終了。
え?
汎用性のなさと深堀が少ないが、顧客志向の心構えは
抑えているため、対象読者としては、ラグジュアリー
ブランドで働く変にプライドの高い勘違い店員でしか
なくなってしまっているのでは?そういう人を改心さ
せるという意味で。
ただし、来店客の見分け方(話しかけられたいのか
そうでないのか)や、ただ店の前を通り過ぎるだけの
客への接客法、トークのくだりは興味深い。
著者自身のノウハウや実績を否定する気は全くなし。
直接話を伺えば深い知識を得られると思う。しかし、
今回は残念。