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高校野球「裏」ビジネス (ちくま新書)
 
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高校野球「裏」ビジネス (ちくま新書) [新書]

軍司 貞則
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

西武裏金事件に端を発し、特待生制度問題にまで発展したプロアマ球界の大騒動。日本高野連をはじめ、高校野球を支えるはずの人々は、この騒動の渦中に何を考え、どのように動いたか。そして実はいまだ一般には知られていない、問題の核心はどこにあるのか。北海道から九州まで歩いて、指導者や強豪校の本音をインタビュー。さらに有力選手獲得合戦の実情や、夢や情熱をカネに換える手口など“国民的スポーツ”の闇を暴く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

軍司 貞則
1948年生まれ。ウィーン大学で学ぶかたわら、ヨーロッパ全域を取材。帰国後、ノンフィクション作家として、政治、経済から食糧・教育問題まで、幅広いジャンルの作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 236ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/03)
  • ISBN-10: 4480064079
  • ISBN-13: 978-4480064073
  • 発売日: 2008/03
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 抹茶
形式:新書
昨年の西武裏金騒動に端を発した特待生騒動で改めて世間の耳目を集めた「高校野球とカネ」。大マスコミにとって賞味期限の切れたこの問題について鋭く迫った本書の内容は永久保存版の価値がある。
冒頭、明徳義塾・馬渕史郎監督他の口から語られる(なぜ馬渕監督かは読んでのお楽しみ)ダルビッシュ有の東北高校への真に迫る進学裏話から読者は著者の高い取材力と分析力に驚愕させられ、グイグイと本書に引き込まれることになる。野球オヤジたちがネット裏談義で実しやかに語る噂話などが、見事に裏付けられていく筆致の冴えは痛快の一言に尽きると言ってもよかろう。
「裏」ビジネスの「入り口」として語られるボーイズリーグ論はよくぞここまでという丹念な取材の成果が満遍なく発揮されており、同時代としては当然であるが後世への資料的価値も極めて高い。ダルビッシュの項と私の表現は重複するが、噂話レベルの「暗部」を著者の持てる人脈をふるに発揮して実証していくその叙述は、ジャーナリズムとして最高峰のレベルに達している。
本書の最後で触れられる自民党・高校野球特待生制度問題小委員会と高野連との丁々発止の描写についてはさらにセンセーショナルな要素を含む。自民党側から「特待生廃止」に突き進む高野連に楯突いた議員連の中心にある「作新学院閥」。見方によっては特待生騒動が政府自民党をも巻き込んでいった要因として、自民党文教族による利権主張という側面があったとも裏読みすることができる。巻末に付された自民党小委員会から高野連に送られたメッセージは、その事実を雄弁に物語るものともいえまいか?
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
野球留学、特待生問題などで「清く正しく」というイメージが失墜した高校野球。うわさやゴシップ的に語られてきた、その特待制度の実態や金をもらって高校と中学生を結びつける「ブローカー」の存在を明らかにした。これはという生徒に「パンツ一枚で来れば後は面倒を見る」と豪語する高校や、学校選びの際には拝み倒して、後は知らん顔の監督など、教育とは思えない、高校野球の醜い実態をつづる。著者も示唆しているが、引退後きちんとした職業指導を受けられず、野球で生きるしかない元プロ選手が、「プロ」の夢をえさにして、やや技術の劣る子供たちを釣っている。きちんとした倫理、職業指導が必要だと感じた。

本書は高校野球の暗部をえぐる一方で、青森・光星学院や鹿児島・神村学園など急速に力をつけている学校を取材し、高校野球を通じた人間教育の美しさも書いた。明徳の馬渕監督や駒苫の香田監督など、ヒールイメージが定着した名監督にも取材し、そうした実像が、いかに作り上げられたもので、彼らが休みも金も惜しまず献身的な指導で少年たちを全国へ導いてきたかを示した。プロもそうなのだろうが、アマ野球には、子供たちを利用して金づるにする悪人と、子供たちに夢を与えたいという献身的な大人とが持ちつ持たれつの不思議な共存をしていて、病根の深さを感じた。

いい話、悪い話とも、読ませる内容で楽しめた。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いと トップ1000レビュアー
形式:新書
駒大苫小牧、青森光星学院(か青森山田)、東北高校、福島聖光学院、
茨城水城、新潟日本文理、石川遊学館、中京、PL学園、智弁和歌山、
広陵、明徳義塾、鳴門工、鹿児島神村学園、
これらの高校が甲子園で大会をしても、本当は「全国大会」とは言えない。
どの高校も、関西のボーイズリーグからの野球留学生で占めており、
ただの「関西リーグ」なのだ。(高校は、この本が書かれた2008年現在)

この本は、授業料などが免除される野球特待生の問題が、どういう処分になったかを
主に説いたものだが、それよりも、そもそも遠くからの留学生の問題をなんとかすべきだ。
今年2011夏の甲子園でも、東北地方の代表なのにベンチ入りのほとんどが関西人、
主将は沖縄からの留学生、というチームがあった。加減を知らない、問題外だ。
お金の事より、他地域からの留学の方が問題なのに、
そちらは今後もノー規制らしい。ひどい話だ。

最後まで一気に読める。題材と展開がいいのと、著者の文章力が優れているためと思われる。
ダルビッシュや田中マー君が本当は他の強豪校に入る予定だったのがびっくりだ。
明徳の馬渕監督は、松井敬遠事件以来ずっと悪役だが、真摯な話で勉強になった。
本当はいい人のようだ。
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