著者は、半世紀近く前に高校生だった自分と、大学を卒業してから40年近く高校の教師として見つめてきた「現代の高校生」との間に本質的な違いはないと見る。今の高校生も、かつての自分のように、心が揺れ動き、人間関係で悩みながら成長しており、的を射たアドバイスを求めていると判断する。その判断に基づいて、在職中から書き溜めてきたものを退職直後にまとめたらしき心からの応援のことばがここにある。
「孤を恐れるな、されど、勝手に孤立する愚は避けよ。」「完璧主義より全力主義」「三度の食事があなたを作る」といった高校生活を充実させる100のアドバイスを見開き2ぺージに収めている。その言葉は、勉学、生活、人間関係などにわたっている。
著者の声は「元校長」風な四角張ったものではなく、かつての高校生が自分の通ってきた道を振り返り、今の高校生に、先輩、大人として、心のこもった、同時に、甘やかさないアドバイスをしている。
生き方、学校、勉強、友達との関係などで悩んでいる高校生、中学上級生には、勿論、その親、また、現場の教師にとっても教えられ所の多い本だ。息の長いロングセラーになる本に違いない。