『高校生レストラン、本日も満席が』村林の生い立ちから現在に至るまでならば、今作はまごの店の現在の様子と村林の想い。 読みはじめてから少しの間は「前作と似たり寄ったりやなぁ」と思いながら読み進めました。しかし、教育についての思想はそのままに、違う例を挙げ視点が変えてあり、前作を読了した者でも楽しめます。 そして、成長した元生徒が働く店におもむく村林。元生徒が携わった、見事なまでの懐石を食しながらの回想シーン。 何一つ器用にこなせない生徒を、叱咤激励する村林。 それに応えようとするも、失敗を続ける生徒。 走馬灯のように巡る思い出の中から、現実の世界へと。「仕事の意義とは何か、自分が為すべきは何か」と、深く考えさせられます。 またまた感動モノの小説のような読後感を味わえる良書でした。