著者村林先生は料理の東大といわれる大阪の辻調理師学校で教えていた。
故郷の三重県で県立相可高校の調理科が創設されるに当たり、帰郷して指導に当たった。
生徒のクラブ活動として調理クラブを作り料理の実習をおこない、接客を学ぶためにテント張りのレストランを土・日・祭日だけ開いた。
高校生が一生懸命活動しているのと、美味しいので大評判になり、町役場がレストランを建ててくれることになった。
三重県内の工業高校建築科に呼びかけて設計コンペをして、四日市工業高校案が一位となって実施された。
日本各地の調理コンクールで連戦連勝となった。180回の受賞歴だそうだ。地産地消のお手本だと評価は高く、全国から見学者が引きもきらないようだ。
この本には、簡単でなかったそこまでの道のりが描かれている。
漱石の「ぼっちやん」の料理版みたいなところがあるが、現実に進行しているところが、そら恐ろしい。
巻末にカラー写真で20種類の料理レシピが記載されているのには生唾を飲むしかない。
全ての料理の前に出し汁(つくりかたも書いてある)を用意することというのには唸った。