もしも、発達障害を持つ学生が高校に入学して来たら、どうすれば良いのか?
この本は、発達障害を持つ学生が高校に入学して来た時に、本人と、家族と、高校がどのような連携態勢を取るべきか書いたものであるが、まず注目すべき所は、著者の2人が「家族や高校は、まず本人に対してきめ細かい支援を行って欲しい!」と、強く訴えていることである。
特に、日本では高校以上になると、全日制や、定時制や、通信制などの様々な進路に分かれていくため、より学校選びが重要になって来る。そのため、単に受験偏差値だけで学校を決めてしまうと、最悪の場合、不登校や、留年や、中退という憂き目に遭ってしまうことも考えられる。
そこで、著者の2人はこの本で、発達障害を持つ学生を不登校や、留年や、中退に追い込まないための方法を提示しているのだが、これらの方法は、どれも非常に実践的と言える。そのため、私のように、発達障害と診断された経験のある(但し、私の場合は高校を卒業した後に、この診断を受けている)人にとっては、非常に有り難いと言える。
幸い、私の場合は発達障害の程度が非常に軽かったため、不登校や、留年や、中退を一切経験せずに(全日制の)高校を卒業することが出来たが、仮にこれらを経験してしまうと、本人はもちろん、家族や、高校にとっても大きな損失となるのは明らかである。
だから、そんな憂き目に遭わせないためにも、この本を全国の高校にどんどん普及させて欲しいと思う。そして、その上で、「発達障害を持っているのではないか?」と思われる学生に対する支援を、もっと充実させるべきではないだろうか。