大学院、企業で半導体の勉強を新しく始められる方にとって
恥ずかしくて人になかなか聞けない知識の基礎の基礎が
分かりやすく書かれているので、独学には最適です。
特に、レベルのやや高い本の副読本として読めば、理解は深まると思います。
光半導体の分は他と比べてやや内容が薄いですが、示唆は深いです。
企業に就職して実務経験豊富な技術者の方々からの企業内教育を受けてから思うのですが、
(自分の母校に限定される話かもしれないですが、俯瞰的に推測されることから書きます。)
大学生にトランジスタの用途を教えて無さすぎ、というか、
『スイッチ、増幅?なんの意味があるの、その作用?』
とか思ってる大学生、意外に多いんじゃないんでしょうか?
絶対多いはずです。
あと、状態密度と、フェルミ・ディラック分布の掛け算から
スライム状の電子密度が生まれていることをしっかり理解している
大学生がどれくらいいるでしょうか?
小長井誠氏の『半導体物性』もこれよりレベルの高い本ですが
すさまじく理解の深まるいい本だと思います。
あわせて読むと基礎は固まると思います。
本当の応用にはどのようにたどりつけるのか模索中です。
(上の文章との絡みで誤解があるといけないんで書きますが
私は小長井誠先生のおられる東工大出身ではありません。)
なんにせよ、続編も期待される良本です。