タイトル通り、正に「教わりたかった化学」。
教科書とは違った切り口で根本的なところから書かれています。
「大人のための科学」というシリーズの一部ではあるけれど、むしろ高校生や大学生にお薦めです。
高校までで習ってきた化学は、テストで点を取るためのような感じで、その知識の多くが理由も分からず、ただ「そういうものなのだ」と言われて丸暗記した人も多いのではないでしょうか?
例えば何とか結合とか言う言葉やたくさんの反応式、「モル」という言葉が出てきときには、6.02x10の23乗という数字を覚えたりはしたけれど、なぜ、どうしてそうなるのか疑問に思ったことがあると思います。
この本はそんな疑問にちゃんと答えてくれています。
エネルギーや原子・分子たちの振る舞いを理解することで暗記してきた知識の裏に潜む奥深さ、化学は暗記モノではなく一連の流れであるということを分からせてくれます。
一般向けの化学の本はたくさん出版されていますが、一見分かりやすいけれど薄っぺらな説明になっていて結局分かったような、分からないような感じが残ったり、逆に専門的になりすぎて訳がわからなくなったりするものが多いように思います。
しかし、この本は一味違います。
内容の濃さに対し、ページ数はさほど多くありません。
でも最初から一歩ずつ丁寧に、だからと言って専門的になりすぎないように説明されているのでイメージしやすく途中で「迷子」になることもないはずです。
難しい式があまり出てこないので理系の人でなくても読むことができると思います。