高杉晋作研究の第一人者である一坂太郎さんの新刊です。晋作が残した全ての日記を解説とともに現代語訳で楽しめます。大変読みやすい文章になっています。ドラマや小説、漫画によく出てくる、クールでシニカル・ちょっと危険なデキる男といった晋作像とは一味違う、庭掃除を楽しむ等身大の晋作青年と出会えます。企画ページの中には晋作の歩いた道を辿った写真付きの旅記もあり、当時の旧道や史跡が結構残っている事に驚かされます。非常に詳しいレポートとなっているので、旧道好きの方にも楽しめるかもしれません。個人的に面白かったのは、この日記を読む事で江戸時代の常識や文章表現の仕方、武士の青年の考え方がかなり分かる事です(それについても解説があります)。ですので晋作ファンはもちろん、江戸時代に興味が有る方にも是非ご一読をお勧めしたいです。