温巳と久留里の同居生活もそれなりに長くなってきた訳で、そうなればお互いの距離が近付いてくるのも自然。もちろんそうならない場合も決して少なくはないのですが、この2人の場合はようやくちょっとしたことで喧嘩出来る程度の関係にはなれた模様。それもこれまでの2人の試行錯誤と努力、そして周りの人間の助けと何より「おべんとう」があったからこそでしょうね。
久留里に友達が新たに1人追加、この子は割と普通に久留里と仲が良くて見ていて安心していられます。つっこんだところまで久留里の事情を知らずとも一緒にいられる、それってとてもいい関係だと思います。それも久留里が色々なことに挑戦し、またその結果をちゃんと受け止めているからこその結果なのですが。
温巳の方はといえば、相変わらずフィールドワーク的思考とネットにと頼り過ぎなきらいあり。とはいえ折角舞い込んできた講師の口を久留里の為に、またそれだけでなく自分で色々考えた上できちんと断るなど成長の跡は見えるのでまあよし。それにしても久留里もですが、この2人はつくづく周りの人間に恵まれていますよね――。
時折ふと想い出される今は亡き美哉、その影響力の大きさが読んでいて常に感じられます。2人にとって本当に美哉は、大切にして今もその心の中に「いる」存在なのでしょう。そこから卒業して"次"にと進めた時がこの物語の終わりなのかも、とかふと読んでいて思ったりしました。思春期真っ只中にして繊細にして可愛い久留里がとても良かった4巻、次巻も待ち遠しいです。