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高慢と偏見(下) (光文社古典新訳文庫)
 
 

高慢と偏見(下) (光文社古典新訳文庫) [文庫]

ジェイン オースティン , Jane Austen , 小尾 芙佐
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 375ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/11/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334752411
  • ISBN-13: 978-4334752415
  • 発売日: 2011/11/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By sun
いつか読みこなしたいと思っていたオースティン。
図書館で借りては、文庫を買ってみては、上巻を読み終えることなく挫折。
新訳ならばと挑戦。
がんばって上巻を読破し、下巻へ。

がんばることなく、こちらは楽しく読み終えた。

ヒロインであるエリザベスの言動は、小気味よい。
ダーシーとの出会いから、結末までの紆余曲折、
それが物語の核であるが、
それだけでは、この物語の良さは語りつくせないだろう。

エリザベスの父の愉快なまでの存在感。
そこまで妻を軽んじていいのか、
エリザベスの妹たちへの、辛辣な評価。
確かな評価であるが、父がそんなでいいのかと思ってしまう。
でも、誰かが語ってくれないとすっきりしない。
恥ずかしくなるくらいの母。
あきれる妹。
わたしおそう思う。

それぞれの人物が言うべきことを言い、
やるべきことをして、おさまった。
そんな感じがした。
と、思わせるところがオースティンの巧さなのだろう。

時代背景、当時の慣習、あまり考えることなく、
物語を楽しんだらいいと思う。

解説をこんなに興味をもってよんだことはない。
きちんと説明してくれているから大丈夫。

少しはいりこめないな、と思っても
ちょっとだけがんばれば、ぐっと入り込んで楽しく読める。
ぜひ!
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By cobo
非常に有名な書き出しである(そういう意味において、トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」と同じくらい素晴らしい出だしだと思います!)「独身の青年で莫大な財産があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要だというのが、おしなべて世間の認める真実である。」というくだりから始まる、18世紀のイギリスを舞台にした、田舎町ロングボーンに住む中流階級の一家とその近くに引っ越してきた独身貴族たちとの、閉じられた世界のメロドラマです。

ベネット家の次女である20歳のエリザベスは非常に思慮深く聡明であり、その父親であるミスタ・ベネット(ドライな感情の持ち主であり、極めてウィットなユーモアある人物)との結びつきが強くて、美貌にも恵まれていますが愛嬌はあまりありません。長女であるジェーンは有名な美人で奥ゆかしい好人物で2人は仲がたいへん良いのですが、しかしこのベネット一家にはジェーンを筆頭に5人の子供全てが女性であって、当主であるミスタ・ベネットが没すると、その財産すべてがミスタ・ベネットの甥でいまだ会ったことが無い独身のウィリアム・コリンズに引き継がれます。そして、そのことが一家に暗い影を落としている中、そんなベネット一家の近所に引っ越してきたのが、青年資産家で鷹揚なミスタ・ビングリーであり、またその友人で気難し屋のミスタ・ダーシーです。ジェーンやエリザベスの母であるミセス・ベネットはなんとかして娘たちと青年資産家を引き合わせたいと願うのですが・・・というのが冒頭のシーンです。

ネタバレは後になりますが、端的な感想としては、中流だろうが、上級だろうが階級社会というのは非常に生活するのに大変な世界だなぁ、です。で、恋愛小説として、結婚小説として、瑞々しく描かれています。また技巧的に素晴らしい小説だと感じました。ロマンス溢れる王道の女性の為の小説であり、しかし男性にも示唆に富む小説だと感じます。読み継がれるべき名作であり、新訳が出されるのも充分頷けました。

個人的にはミスタ・ベネット(主人公エリザベスの父)が非常に興味惹かれる人物であり、物語に重みを与える素晴らしいキャラクターであって面白いです。こういう人物が描け、扱えることはジェーン・オースティンの凄いところだと思いますし、実際出版されたのが36歳の時の作品ですし、そのこと一つ取ってみても稀有な作家であったと思います。そしてなんと言いますか、世界の動きや時代背景をあまり感じさせない普遍性があり、そのこと以上にリアルな『人間の生活』に焦点を当ててある意味扇情的に扱っていることも普遍性を感じさせます。

古典的で、しかも王道の小説に興味のある方、あるいは女性である全ての方々にオススメ致します。

ただ、ダーシーが選ぶ理由が不明瞭な感じもしました、私は男だからなのかも知れませんが。
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