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高度成長―シリーズ日本近現代史〈8〉 (岩波新書)
 
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高度成長―シリーズ日本近現代史〈8〉 (岩波新書) [新書]

武田 晴人
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 861 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本経済の「後進性」が問題にされ、近代化・合理化の必要性が熱心に叫ばれた時代から、「経済大国」としての地位を確立する時代まで。「経済成長への神話」はどのように浸透し、また「ゆがみ」を生じさせていったのか。人々の欲求と政治の思惑はいかに寄り添い、あるいはすれ違い続けたのか。通説に大胆に切り込む意欲作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

武田 晴人
1949年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。専攻は経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/4/22)
  • ISBN-10: 4004310490
  • ISBN-13: 978-4004310495
  • 発売日: 2008/4/22
  • 商品の寸法: 17.8 x 11.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 小僧 VINE™ メンバー
形式:新書
敗戦による荒廃からおよそ40年。今や日本では経済成長率の回復は是が非でも成し遂げられなければならない課題として政治の議題に挙げられるようになった。本書が描くのは、そのような「経済成長の神話」、成長への妄執が日本人の心性に深く刻み込まれる「高度成長」の時代である。

政治史的にこの時代を論じる者は一般に、50年代は「政治の季節」、60年代は「経済の季節」としてきれいに分けて描き出そうとする傾向があるように思う。だが、本書は章題こそそのような傾向を踏襲しているものの、第一章「1955年と1960年ー政治の季節」において生産性向上運動や三池争議の敗北といったエピソードを通してこの「政治の季節」においてすでに後の60年代に顕著に現れてくる戦闘的な労働運動衰退の潮流と労使協調路線の萌芽が見出されていることを指摘している。「政治の季節」と「経済の季節」はやはりそうそう明確に分けることはやはりできないということなのであろう。この点、経済史の分野に属する研究者による通史ならではというべきであるように感じる。

第二章「投資競争と技術革新ー経済の季節」も興味深い。外貨不足という制約の中、日本政府はどのような経済計画を策定し、経済の自立と成長を模索していったのか。経済史に馴染みの無い者にもわかりやすく叙述されており、勉強になる。

ただ、一つ不満を挙げるならば高度成長と社会の関係についての議論が希薄な点である。もう少し大衆消費社会の成立が日本人のメンタリティにどのような影響をもたらしたのかといった論点についてもっと議論を深めて欲しかった。この点は紙幅の制約もあるのだろうが、参考文献一覧を見ても高度成長の社会史というテーマはやはりまだまだ研究の蓄積が少ないようにも感じられる。その点、今後の研究に期待したい。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:新書
鳩山首相が勇退の代わりに結んだ日ソ共同宣言の発効と同じ日に日本は80番目の国連加盟国になったのですが、鳩山首相は右派などから随分、批判されました。しかし、こうした一連の動きの中でIMFやGATTへの参加も実現した、というあたりの指摘は新鮮(p.27)。GATTへの加入には、戦前の繊維製品のダンピング輸出で苦い経験を持つイギリスなどが反対し難航したというんですな。そこで助け船を出したのはアメリカ。アメリカは日本に対して関税引き下げを行う国に対しては、その国の希望する関税を下げる用意があると表明。55年にやっとのことで3年がかりで加盟国になったというんです。いやー、戦後はアメリカにお世話になりっぱなしですな、日本は。

《しかし、経済成長を目指した時代には、成長それ自体が目的だったわけではなかった。鳩山内閣の経済自立五ヵ年計画が五%成長を目標としたのは、未だに広範に残っていた雇傭の不安や潜在的な失業を解消していくことが必要だったからである。そうした目的を失ったとき、成長は自己目的化し、日本は成長の神話を追いかけ続けることになった》(p.240)という指摘もいい。これは《61年に国民皆保険・皆年金が達成されたのち、潜在的な医療需要が掘り起こされて》(p.170)医療費が増加していったということにも通底しているように感じます。
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By
形式:新書
 三池争議や浅沼稲次郎刺殺事件、キッシンジャーらによるベトナム戦争の解決、日韓基本条約、田中角栄、沖縄返還。といったことが語られる。
 だが、著者が近代経済史専攻ということもあってか、現代史に関する意外な見方もあまりないし、深いところもないようだ。
 もう少しうがった見方の出来る研究者を選ぶべきだったのではないだろうか。
 もっとも、素人にはけっこうな勉強になった。
 経済関係の叙述が多くて疲れるとも言えるが、まだこの時代を生きてきた人々の多く存命中の現代21世紀、このあたりを知ることは、素人がやるにしても様々な発見があるのではないか。
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