怖い絵 (文春文庫)を読んで以来、ずっと探していたので、出版されたときは本当に嬉しかったです。名刺代わりに渡していたという(だから本人の手元には殆ど残っていなかった)蝋燭の絵のほか、月の絵や静物画や風景画、、、どれもほんとうに素晴らしい。私は普段あまり絵に興味を持たない方なのですが、この画集は宝物にしています。
購入当時は、寝る前に眺めるため、枕許に置いていました。持ち歩きに困るほど巨大ではないにしろ、広げると大人の頭くらいは隠れてしまうので、まるで画家の世界観に呑み込まれるようにして高島野十郎世界に耽溺できました。
絵だけでなく、彼の遺した文章やその生涯についても、読み応えがある分量で、そのバランスがとても良い画集ですね。
頑固で融通のきかないところを批判されても、一生涯、自分の世界観をこそ大切にした、野垂れ死にしたいから「野」という字を名前に入れたというエピソードが印象的でした。
なんとなく、孤独というのは美しいものなんだなあ、、、なんてことを考えてしまいました。
二者に関連はありませんが、作家スティーブン・ミルハウザーが好きな人は、この画集も好きなのでは、、、?