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高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
 
 

高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書) [新書]

水月 昭道
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (102件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 735 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大学院重点化というのは、文科省と東大法学部が知恵を出し合って練りに練った、成長後退期においてなおパイを失わん都執念を燃やす"既得権維持"のための秘策だったのである。
折しも、九〇年代半ばからの若年労働市場の縮小と重なるという運もあった。就職難で行き場を失った若者を、大学院につりあげることなどたやすいことであった。若者への逆風も、ここでは追い風として吹くこととなった。
成長後退期に入った社会が、我が身を守るために斬り捨てた若者たちを、これ幸いとすくい上げ、今度はその背中に「よっこらしょ」とおぶさったのが、大学市場を支配する者たちだった。(本文より)

内容(「BOOK」データベースより)

非常勤講師とコンビニのバイトで月収15万円。正規雇用の可能性ほぼゼロ。

登録情報

  • 新書: 217ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/10/16)
  • ISBN-10: 4334034233
  • ISBN-13: 978-4334034238
  • 発売日: 2007/10/16
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (102件のカスタマーレビュー)
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By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
筆者の水月昭道氏は龍谷大学中退後、バイク便ライダーとして働いた後、長崎総合科学大学を卒業し、九州大学大学院博士課程を修了して、人間環境学博士の学位を取得した方です。

以前なら博士号はなかなか取得できませんでしたし、特に文系では、大学内でも学会においても一定の評価を受けていました。学位の値打ちが下がったとはいえ、博士号を取得すれば、大学の専任教員への就職の道は比較的容易な頃もありましたが、著者の記述どおり、ここ10年以上、多くの博士が世に出ても、大学自体が厳しい競争環境に置かれている時代に突入しており、就職の道が狭き門になっているのは不運なことだと同情します。

学問への関心が個別分散化していき、筆者の取得している「人間環境学博士」のように学際的な学位も増えました。特異な学問への傾倒は学者として必要な要素ですが、こと就職にあたってはそれが足を引っ張ります。今も昔も博士後期課程への進学はリスクを伴うものですから、本書のタイトルも実態を表している面があります。

ただ通読して感じたことは、指摘されている点はよく理解できるのですが、残念なことにどうしても身近な限られた人の伝聞記録でしかなく、実際どの程度博士号を持った人が就職できていないのかという実態を示すデータが少ないため、事例報告に終わってしまっているのが残念です。

「高学歴ワーキングプア」という刺激的なタイトルにより本書は一定の購買数を残すと思いますが、それも筆者の専門である環境行動論の業績として点数に含まれるのでしょうか。もしそうであれば本書執筆の値打ちはあったと言えましょう。
このレビューは参考になりましたか?
92 人中、83人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
自分は大学の事務職員ですが、院への進学を考えている人、特にすでに社会人でありながら恩師から博士号をとらないかなどと誘われている人はこの本を一読すべきでしょう。

就学人口が減ることは誰もがわかっているのに、大学の新設・新学部増設は後を絶ちません。定員を満たせない→改革をして学生を呼ぶ→名前のしゃれた新しい学部をつくる→結果さらにパイが増えて定員充足が困難になるの悪循環を文科省も容認しています。

たとえば企業なら、経営が厳しくなればリストラなど既存組織の引き締めを行うでしょう。しかし、この本にも書かれているとおり、大学にはリストラはありません。あるのは如何にして既得権益を守るかということだけです。

じきに、大学(院)の淘汰が本格的に始まるでしょう。そうすれば、さらに研究職としての受け口は減少し、その道のりは今以上に険しくなります。モラトリアムで院に進むのは自由ですが、今安定した職を得ているのに、口車に乗って博士号の取得を目指すのは考えものです。まさに人生を狂わされたということになりかねません。
このレビューは参考になりましたか?
64 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
大学で過ごしたことのある人には伝え聞いたり自ら見聞したりして知られていたことだが、書籍という形で公開されるのはやはりインパクトがある。社会にはこのような罠が多数しかけてある。本書は主に大学院について書かれているが、学部への進学についてもその意義を再検討してみる必要があると思う。

アカデミズムの人間でありながらこのような内部告発ともいえる本を出せたのは勇気のあることだが、著者の出身大学や経歴から正規の大学教員にはなれまい、という判断と諦観があったから可能だったのだと思う。

木を見て森を見ずともいうが、何気ない一言が全体を知るための重要なキーワードである場合もある。この問題は政策の結果であり陰謀であり利権であり金儲けである、という本書の指摘は正しい。しかし、企業で働くことを「歯車的」と表現し、そのような場所では社会貢献したいという願望を実現することは不可能、と言い切ってしまうあたり(p185)に院生にありがちな鼻持ちのならない視野の狭さが感じられ、これが問題の解決を更に困難にしているのではないだろうか。
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最近のカスタマーレビュー
その昔はODと表現していました。
この手の話は、学生時代(25年も経ちましたが…)に
先輩の話として、聞いてはいました。... 続きを読む
投稿日: 4日前 投稿者: gaki15
本当に高学歴なの?
... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: Visioncrest
大学院へは社会人から、もしくは定年退職後に
行くべきですね。

この本の内容は衝撃的です。

誰も彼もが大学へ行くようになって久しいが(私も含めて)... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: udon@にほんご教師
高学歴ワーキングプアの現状をあぶりだしたのには成功していると思う
大学院に行ったのに、フリーターみたいなことをやらなければ生活できないという高学歴ワーキングプアの現状をあぶりだしたのには成功していると思う。ただ、「大学院重点化計... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: itchy1976
客観データに乏しく筆者の主観が目立つし,一部の「博士」像しかとらえてない
大学院政策が「少子化の中で生き残りをかけた大学の『陰謀』」であるという印象を与えるが,... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: rinsan
現状批判ではあるけれど
厳しい現状は当事者の語り口から十分に伝わるだろう。政治的誤導についても、まさに法科大学院と質的に同じく、明らかな暴走であった。ただし、院への進学は(より一般化して... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: ヨーヨー魔
高学歴だとみんな給料が高いの?
金が欲しくて大学院に進んだの?
それとも勉強したくて大学院に進んだの?
好きな勉強ができるんだから、... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: BLUCE
一般向けには良い本 こういうのがあって良い
読んだところ、一般向けにはかなり良い本だと思いました。大学院の実態をインタビューによって明らかにしており、なかなかの出来栄えだと思います。この本が出始めて以降、非... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: ヤロー
最悪
自分は悪くない、悪いのは国だといっているようで、不快。初めて本の作者に苛立ちを感じた。
投稿日: 15か月前 投稿者: Android
ある意味衝撃的
大学院といえば、研究者としての一歩を踏み出し、社会的にも一目置かれる存在だったと思っていたが、現在大学院が増えすぎ、就職難のあおりをうけて時間稼ぎと大学の収入源と... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: こうだ
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高学歴ワーキングプア 2 2008/03/04
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