昔から醤油づくりは「一麹、二櫂、三火入れ」と言われてきました。ところが、最近は火入れにこだわった醤油が少なくなりました。大量生産には向かない桶火入れの伝統技術は、家族経営規模の醤油屋さんによって細々と受け継がれているようです。
一流の料理人や生産者は、醤油の品質を香りで評価します。一心しょうゆの芳醇な香りは、桶火入れと呼ばれる伝統技術によって受け継がれて来ました。醤油の自然な香りを探求していけば、異臭の原因となる油脂分の多い丸大豆よりも脱脂加工大豆を主原料とすることは理にかなっていますし、大豆から油を絞って醤油の原料にすることは資源の有効利用につながります。業界関係者の間では丸大豆のほうが安全で美味しいというのは現代の迷信のひとつであるとさえ言われています。
桶火入れの醤油には職人の個性が反映されます。桶に浮いた灰汁を手作業で取り除き、醤油の顔色を見ながら火加減を調節するような対話から醤油に個性が生まれます。桶火入れの醤油には香りだけでなく、生産者の想いや個性が宿ります。日本には一昔前に比べて少なくなったとはいえ、個性豊かな桶火入れの醤油があります。価格は若干割高かも知れませんが、個性豊かな地域の醤油をお探しの皆様に、三原屋の桶火入れ醤油をお届けさせていただきます。